2014年8月16日土曜日

はじめての市内バス

後部座席からバスの前方を撮影

 外務省の「海外安全ホームページ」を見ると、ブラジルでは『市内,長距離を問わず強盗事件が多発しているので利用は避けてください』と書かれている。安全なのは、『タクシー乗り場に待機中のタクシーの利用』(流しのタクシーには乗らないこと!)なんだそうです。

 たしかに、近場ならば2.15R$(100円弱)でどこにでも行ける市内バスは、手軽な市民の足として使われているので、利用者も多い。だからこそ犯罪者の標的にもなりやすいんでしょうね。

 日系ブラジル人の社員に確認してみたところ、「通勤時間帯や夜は危ないけれど、昼間は大丈夫だと思いますよ」とのこと。

 そこで、土曜日の今日。ひとりでは不安なので、日本人社員2人に声をかけて、歩いていくと30分ほどかかるショッピングモール「リオマール」までバスで行ってみることにしました。

 アパートのすぐ近くのバス停で系統を確認すると、リオマールに行くのは70番のバスのよう。ただし、時刻表はありません。

 待つことしばし。路線バスはどんどんやって来るものの、我われが乗るべき70番のバスは来ません。

 ブラジルのバスは、流しのタクシーに乗るときと同じように、手を揚げないと停まってくれません。バス停に何人もの人が待っていても、だれも手を揚げなければスーッと通過していくのです。

 だから、バス停で待っているみんなは、目を凝らして、遠くから近づいてくるバスの番号を確認しています。

 「来ないねえ」と言いながら待つ待つ待つ。

 我われだけじゃなくて、バス停で待っている多くの人の顔ぶれが、我われが来たときと変わらない。みんな目的のバスが来ないようです。

 おっ。来た来た。70番だ!

 手を挙げて、「乗るぞ」という意思を示すと、バスがググンと減速して停車。前方の入口ドアが開きます。

 市内バスには、前方、中央、後方に扉があって、入口は前方、中央と後方は出口です。

 乗り込んですぐ、運転手さんの後部にある座席は、日本で言うとシルバーシート。60歳以上の方など、運賃を払う必要のない方たちはこの席に座ることができ、降りるときも、前方の入口から降りることができます。

 その後方に車掌さん(コブラドール)が座っていて、そこで料金(2.15R$)を支払うと、遊園地の入口にあるような回転バーを通過して、バス中後部にある一般席に進むことができるのです。

 車掌さんのところはレジのようになっているので、小銭がなくても大丈夫。また、どこで買うのかはわからないけれど、バスカード(ICカード)もあるようで、それをピッとかざすと、回転バーを通ることができます。

 バスの中では、車内放送等はいっさいなし。自分が降りるバス停に近づいてくると、そこここにあるボタンを押したり、上部の手すりにそって張られている紐(ひも)を引きおろすと、運転席のブザーが鳴って、次のバス停で停まってくれます。

 バスはリオマール行きなので、我われは終点まで乗車してれば大丈夫。

 バス停で30分も待ったのに、わずか7分でリオマールに到着。はじめての市内バスの旅は、あっという間に終わりました。

 帰りは、リオマールのタクシー乗り場から、これまた自分たちだけで乗るのは初めてとなるタクシーで帰宅。料金は11R$弱(500円弱)でした。タクシーも安いですね。


朝食: アパートでパンとチーズ、青汁サラダ、目玉焼き、マテ茶。自炊とは言えないほどの自炊だ。作ったのは目玉焼きだけ。。。

昼食: リオマールのフードコートにずらり並ぶ店舗の中から、「ドナタリオ」という店の「エビのプッタネスカ(Camarão a Putanesca)」(23.90R$、1,080円ほど)と缶ビール(350ml、4.30R$、200円ほど)を選ぶ。

夕食: 同じアパートに住むOさんから、麻婆豆腐のおすそ分けをいただいたので、それで白ワインを飲みながら、ごはんを炊き、ナスのみそ汁を作った。みそは先週、近くの日本食材店で買ってきた、ブラジル製のみそである。けっこう美味しいじゃん。

リオマールの外観
リオマールの内部

エビ料理の「ドナタリオ」

エビのプッタネスカ

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