2014年9月12日金曜日

はじめての『夜の』ひとり呑み


 ブラジルに来て初めての夜のひとり呑みは、アパート近くの屋台「シュハスキーノ・バイアーノ」です。

 日本の酒場には、ひとり呑みのお客さんも大勢いるのですが、こちらの酒場で、夜、ひとりで飲んでる姿はほとんど見かけません。

 家族で来たり、仲間とグループで来たり、恋人とやって来たり。

 日本に比べると、圧倒的に治安も悪いらしいので、その点でも、夜のひとり呑みは危ないんですね。

 幸いなことに、この屋台が出ている場所は、公園の脇の交番の前。

 おまわりさんたちも、よく焼き鳥をつまみに来ているのです。(お酒はもちろん飲みませんが…。)

 そして、この屋台から、私のアパートまでは、徒歩30秒ほどと、ものすごく近い。

 なので、『ここであれば、夜のひとり呑みも大丈夫だろう』と思って、今夜、はじめて一人でやってきたのでした。

 屋台のおねえさんに、「ボア・ノイチ(こんばんは)!」と軽くあいさつしながら、公園の縁石の一部に腰を下ろすと、すぐに注文を取りに来てくれます。

 こっちの屋台は、屋台は厨房専用。お客さんたちは、公園の縁石や、公園内に置かれた椅子に腰を下ろして、飲み食いするのです。

 つまり、屋台が厨房で、その近くの公園の一部が、すべて客席なんですね。

 まずはビールのロング缶(5.00R$、230円)と、煮込み(カルジーニョ、3.00R$、138円)、そしてミックス串(3.50R$、161円)を注文して飲みはじめます。

 ここの焼き鳥は、日本のよりもかなり大きい串を、注文を受けてから焼き始めるので、時間がかかるのです。

 そのいっぽう、煮込みは、日本と同じく、注文するとすぐに出てくるので、まずはこの煮込みをお通しがわりに飲みながら、串ものが焼きあがってくるのを待つというのが、この屋台での基本的な注文法のようです。

 ミックス串は、牛肉、鶏肉、そして生ソーセージ(リングイッサ)を、それぞれ2切れずつ、合計6切れを焼いたもの。1串で、いろいろな肉を味わえるのがうれしいのです。

 それにしても、やっぱりひとりで飲んでる客は、他にはいないなあ。

 ひとりのお客さんも来るには来るのですが、お持ち帰り用として何本かの串ものを注文して、それを受け取るとサッと帰っていく。

 おまわりさんたちも、みんなが持ち場を離れてしまわないように、ひとりずつ食べに来ては、1~2本をササッと食べて交番に戻っていく。

 飲み物をカシャーサ(レモン付きで2.00R$、92円)に切り替えて、つまみにはチーズ豆腐(ケージョ・コアーリョ、3.50R$、161円)を注文。

 チーズ豆腐は、牛乳からチーズになり始める最初の段階で、牛乳のタンパク質が固まったもの(カード)のこと。これを直方体に切り分けたものを、串に刺して焼いてくれます。

 けっこう淡白な味わいながら、なにしろチーズ。当然のことながら、ものすごくいいつまみになるし、ボリュームもたっぷりです。

「モッサ。マイズマ・カシャーサ、ポルファボール(おねえさん。カシャーサをもう1杯、お願いします)!」

 うまくポルトガル語で注文できたのはよかったのですが、なんとカシャーサは売り切れ。金曜日で客が多いからかなあ。

 仕方ないので、ビールのロング缶(5.00R$、230円)に逆戻りです。

 ゆっくり、のんびりと2時間ほどの酒場浴。今日のお勘定は22.00R$(1,012円)でした。ごちそうさま!


朝食: 牛干し肉のブレジェイラ、クスクス、ハム入りパン、パパイヤ、カフェオレ。昨夜、シュハスコをたくさん食べたので、今朝は軽めについでもらった。

昼食: フェイジョアーダ、アホス(ごはん)、ファロッファ(キャッサバ芋の粉)、コーヴェ(炒めたケール)、タンジェリン(オレンジ)、ジュース。金曜日なのでフェイジョアーダ。アホス、ファロッファ、コーヴェ、タンジェリンを付けたこの組み合わせが、フェイジョアーダの基本的な組み合わせらしい。

夕食: 会社帰りに、そのままひとりで屋台へ。その内容は、上の本文に書いたとおりです。

社員食堂の朝食
社員食堂の昼食(フェイジョアーダ)
屋台でカシャーサ(レモン付きで2R$)
チーズ豆腐はボリュームたっぷり

0 件のコメント:

コメントを投稿