2014年9月27日土曜日

巨大ガニ・レストランでひとり呑み

カスキーニョでビール

 毎週1回、社内でポルトガル語教室が開かれます。

 その教室の先生は、日系ブラジル人のマキ先生。レシフェ生まれ、レシフェ育ちのマキ先生は、かなりの食通のようで、レシフェ市内の安くておいしいレストランを、いろいろと紹介してくれるのです。

 そんなポルトガル語教室で、あるとき、「ポルトガル語で作文をしましょう。テーマは自由」という宿題が出ました。そこで、

「私は飲むのが好きなので、レストランだけじゃなくて、いい居酒屋も教えてください」

 といった内容の、まるで手紙のようなポルトガル語作文を提出したところ、その次の週に、ずらりと13件の「おすすめの酒場リスト」を作ってきてくれたのです。

 土曜日の今日は、マキ先生にいただいたリストの中から、アパートから一番近い「ガイアム・ジゲンチ・プライア(Guaiamum Gigante Praia)」に行ってみました。

 この店は、「ガイアム・ジゲンチ」チェーンの、ボア・ビアージェン海岸店。

 ガイアムはカニ、ジゲンチはジャイアント=巨大、つまり「巨大ガニ(Giant Craab)」ってことなんですね。

 お店は、昼前11:30から、深夜01:00まで、中休みなしの営業。

 初回だし、ひとりだし、ということで、店がもっとも空(す)いていそうな、午後3時ごろをねらって訪問したところ、予想どおり2~3割りの入りで空いている。

 まずはビール(Devassa600ml、8.90R$、約400円)をもらって、つまみにはカスキーニョ(カニほぐし、7.90R$、約360円)を注文すると、さすがにカニが売りの店らしく、カスキーニョも3種類のカニ(カランケージョ、アラツ、シリ)が選べるんだそうです。

 「う~ん。どれにしようかなあ」と迷っていたら、店のおにいさんが、にっこりと微笑みながら「カランケージョ?」と聞いてくれたので、それにした。きっとそれがおすすめなんだろうな、

 すぐに保冷ケース入りのビールが出てきて、追いかけるように、カニの甲羅からあふれ出すように盛りつけられたカスキーニョが出てきました。

 カスキーニョはこれまで、「ジロ・プライア」や「カマラダ・カマラオン」で食べてきたが、見た目のインパクトは、ここのが一番いいですね。

 最初に少しそのまま食べてみたけれど、添えられているレモンを搾りかけ、さらにはタバスコをちょっとふりかけて食べるのがおいしい。

 添えられているプラスチックの小さなスプーンで、身をちょいとすくって食べてはビールを飲む。身をちょいとすくって食べてはビールを飲む、と繰り返しているうちに、すぐにビール1本を飲み切ってしまいました。でも、カスキーニョはまだ半分ぐらい残ってます。

 ちなみに、あとでとなりのテーブルに入ってきたブラジル人男性ふたり連れも、ひとり1個ずつカスキーニョを注文したのですが、出てくるなりガッツガッツと、二口、三口で食べ切ってました。彼らにとっては、カスキーニョは、あくまでも前菜の1品なんですね。

 ビールに続いては、カニーニャ(7.00R$、約320円)をもらい、つまみもバカリャウ(干し塩ダラ)のパイ(9.50R$、約440円)を追加。

 カニーニャというのは、カシャーサの呼び名のひとつ。他にもピンガ、アグアルディエンテ・デ・カニャ、シュガー・ケーン・ブランデーなどとも呼んでいるようです。

 バカリャウは、パイにしても、コロッケにしても、いいつまみになる。タラの身にしみ込んでる塩っ気、そして干しダラのちょっと硬い身の食感がいいんでしょうね。

 このカニーニャで、残りのカスキーニョも、バカリャウのパイも食べ切って、メインディッシュはいただいていないものの、お腹もそこそこ満足です。

 そこで、店のおにいさんを呼んで、デザート代わりにカイピリーニャ(9.50R$、約440円)を注文。

 カイピリーニャは、カシャーサにライムジュースと砂糖を加えて作るカクテルで、お酒としては強いんだけど、味はとっても甘いのです。だからデザートとしてもぴったり。食事の最後によくいただいています。

 ゆっくりと2時間ほどくつろいで、お勘定は、注文したものが42.80R$(約1,970円)に、10%のサービス料がついて、合計47.08R$(約2,170円)でした。どうもごちそうさま。

 ふんわりと心地よく酔って、アパートに帰りついたら、午後5時過ぎ。

「遅めの夕食まで、ちょっと昼寝でもするか」

 ほろ酔い気分でベッドに転がったところ、目が覚めたのは翌朝でした。疲れてたのかなあ。。。


朝食: 春田さんからいただいたチンゲン菜で、みそ汁を作り、納豆、目玉焼きとともに朝ごはん。チンゲン菜もさることながら、一緒にいれた油揚げが、これまたうまいなあ。

昼食: 「ガイアム・ジゲンチ・プライア」で、ひとり呑み。

夕食: 昼食の最後にいただいたカイピリーニャが効いたのか、夕食も食べないままに、翌朝まで爆睡。久しぶりに、たっぷりと眠ったなあ。

チンゲン菜のみそ汁、納豆など
カランケージョのカスキーニョ
バカリャウのパイとカニーニャ
デザート代わりにカイピリーニャ

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