2014年12月31日水曜日

鍋焼きうどんで年を越す


 今日は本当は、赤羽の「まるます家」で、ひとしきり呑むとともに、うな重でビシッと〆て、今年の酒場納めにしようと計画してたんだけれど、連日の飲み過ぎがたたり、赤羽まで出かけていく気力がわかない。

 実は12月27日(土)も、「宇ち多゛」納めをしようと思ってたんだけど、このときも早起きすることができずに断念してしまったのでした。

 基本的に出不精(でぶしょう)なので、家から外への一歩を踏み出すのに、大きなエネルギーとモチベーションを必要としちゃうんですね。

 午後になったら気力がわいてくるかもしれないから、その時にきっちりと、うな丼までいけるように、朝は軽めにしておきましょう。

 そんなわけで、本当は夜、紅白歌合戦を見ながら食べる予定だったカップ麺、「日清 どん兵衛 鴨だしそば」をフライングでいただくことに決定。

 カップ麺と馬鹿にすることなかれ。この「鴨だしそば」、スープが実にうまいっ!

 ぜひブラジルに持っていきたいところではあるが、残念ながらカップ麺は1個当たりの容積が大きいので、スーツケースに詰め込むには効率が悪いんですよね。

 「まごころ通信」(海外に日本食材などを届けてくれるサービス)で買おうかと思ったら、残念ながら取り扱い品の中にありませんでした。

 ブラジルにも、日清のカップ麺は売ってるんだけれど、特にスープの味が日本のものとまるで違う。出汁(だし)の文化がないからなんだろうなあ。

 午後になっても気力はわき上がらず、「まるます家」は断念。

 かわりに、大きなアジの開きを、炊き立て熱々のごはんでいただきました。

 アジの開きも、ブラジルにあったらうれしい食材ですね。

 「鴨だしそば」は朝のうちに食べちゃったので、紅白歌合戦を見ながらの年越しは、鍋焼きうどんで。これも大好きな食べ物のひとつです。

 一時帰国して47日め。大晦日の今日は、予定外に帰国後3回めの休肝日となったのでした。

朝:日清どん兵衛 鴨だしそば
昼:アジの干物で熱々ごはん

2014年12月30日火曜日

1日3麺で年の瀬を迎える

夜:「ばりこて」の博多ラーメン

 基本的に麺好きなので、一時帰国で日本にいる間は、ほぼ1日1麺以上の生活を送っております。

 今日も今日とて、朝から味噌ラーメン。具材は炒めたモヤシと豚肉に、刻みネギも大量にトッピング。

 昼は、ワカメうどんに、炙ったジャコ天ものせた、ジャコ天ワカメうどん。

 松山(愛媛県)から送ってもらったジャコ天が美味しくて、食べてる途中で、ジャコ天だけもう1枚おかわりしました。

 夕方からは、うちの近くにある魚料理の店、「竹よし」の納会。

 納会が終わった後、1つとなりの通りにある「ばりこて」でちょっと飲んで、博多ラーメン(650円)で〆ます。

 麺を食べ終えたところで、お茶ハイ(380円)をおかわりし、残ったスープをつまみにチビリチビリ。濃厚な旨みのスープは、いいつまみにもなるのでした。

 1日3麺で1日を終えて、今年も残すところあと1日だ。

朝:味噌ラーメン
昼:じゃこ天ワカメうどん

2014年12月29日月曜日

味噌煮込みうどん


 名古屋あたりでは、昔から家庭料理として、味噌汁にうどんを入れて食べる習慣があったんだそうです。

 その家庭料理からヒントを得て、大正13(1924)年創業の「山本屋総本家」が、味噌煮込みうどんを考案しました。

 八丁味噌に鰹節と椎茸、昆布のだしを加えた濃厚な味。うどんなのに、芯が残る硬さも大きな特徴です。

 熱々のうどんを、鍋ぶたの裏側に取り分けて、冷ましながら食べるのが名古屋流だそうですが、今日は直接ごはんの上に取って、その上で冷ましながら、ごはんも一緒にいただきます。

 ラーメンライスならぬ、味噌煮込みうどんライスですね。

 たくさん飲んだ翌朝に、熱々の濃厚な味噌スープが心地よいのです。

2014年12月28日日曜日

梅干入りおかゆ


 梅干しもまた、日本ならではの食品ですねえ。

 なぜ朝からおかゆなのか。

 けっして体調が悪かったりするわけではありません。

 今日は、昼に吉祥寺の「肉山」で、思いっきり肉を食べる予定なので、お腹を空かせておかないといけない。

 だからといって朝食を抜くと、お腹がすき過ぎてつらいので、軽く梅干入りのおかゆにしたのでした。

 梅干のクエン酸は、唾液(だえき)の分泌を促進し、消化吸収を助けてくれるほか、疲労回復にも効くんだそうです。

 普通におかゆだけを食べると、あまり噛まないので唾液が出にくいのが問題なんだそうな。これを梅干しが解決してくれるのです。

 その意味で、梅干しとおかゆというのは、黄金の組み合わせなんですね。

昼:「肉山」玉子かけごはん
夜:「福しん」手もみラーメン

2014年12月27日土曜日

「ばりこて」の博多ラーメン


 わが家から一番近い博多ラーメンの店がここ「ばりこて」。

 だから飲んだあとの〆のラーメンは、ここで食べることが多い。

 といっても、この店に入っても、すぐにラーメンを食べることは少なくて、ちょっとしたつまみで、さらに飲んでから、最後の最後に博多ラーメン(650円)をもらって〆るのである。

 なにしろ、ひとくちめんたい(160円)、博多焼きぎょうざ(8個320円)、おつまみ各種(味噌ずり、鳥皮ポン酢、もつ煮込み、がめ煮、めんたいポテト、めんたいだし巻、レンコンつくね)が300円とつまみが充実。

 合わせるお酒もビール(中生550円、小生350円、中瓶550円)、日本酒(冷酒600円)、焼酎(麦・芋・黒糖、400円)、そしてお茶ハイ(380円)とこれまた充実しているのだ。

 博多ラーメンももちろんうまい。

 本場の博多よりもうまいんじゃないかと私は思っている。

朝食:親子南ばんそば
昼食:愛媛のジャコ天丼

2014年12月26日金曜日

酒庵「酔香」(押上)の、酒米のおにぎり

酒米のおにぎり

東京スカイツリー
古典酒場編集長の倉嶋紀和子さん、元・日経BP局長で、今は文化人タレントとしてご活躍中の渋谷和宏さんと3人で、押上にある日本酒バー「酔香」で忘年会。

 〆に出されたのが、山形県産の「出羽燦々」という酒造好適米で作った「酒米のおにぎり」(2個300円)。

 酒米は「食べると不味い」と聞いていたんだけれど、とてもうまいじゃないか!

 「酔香」の店主・菅原雅信さんは、日経レストランの元編集長。

 2009年に日経BP社を早期退職され、2010年5月にこの「酔香」をオープンしたんだそうです。

 築50年以上の2階建て酒屋を改装したという建物も渋いですねえ。

朝食:ちゃんぽん
昼食:親子丼

2014年12月25日木曜日

うなぎ串焼き「くりから」の〆丼


 中井にある、うなぎ串焼きの「くりから」が、創業1周年。

 生からきっちりと焼き上げてくれるうなぎ串焼きで燗酒を呑んだあとにいただく、小ぶりのうな丼(〆丼、920円)が、呑兵衛の腹にちょうどいい。

じゃこ天丼


 松山に住んでいる、カミサンの伯母(おば)さんが、松山のじゃこ天を送ってきてくれた。

 そのまま食べてももちろん美味しいんだけれど、私のおすすめは「じゃこ天丼」。

 じゃこ天をオーブントースターなどで軽くあぶり、1センチ幅ぐらいに切って熱々ごはんにのせる。

 これにショウガ醤油をかけていただくのです。

 うどんにトッピングしてもうまし!

朝食:みそラーメン
昼食:じゃこ天丼

2014年12月24日水曜日

キング・オブ・呑んだあとラーメン



 クリスマスイブの夜は、『キング・オブ・呑んだあとラーメン』と称される、沼袋「GOMA」の湯麺(とんみん、480円)で〆。

 麺とスープ、そして少量の刻みネギだけの、いわゆる『すラーメン』あるいは『かけラーメン』なのに、これがものすごく美味いんだ。

 セット(チャーシュー、メンマ、青菜で200円)をトッピングすると、普通のラーメンにもなります。

店情報前回

「松屋」のソーセージエッグ定食


 家族みんなが朝早くから出かけた朝は、ひとり「松屋」で朝定食。

 横浜に単身赴任していたとき(ほんの半年ほど前までのこと)、朝食としてよく食べたのが、(1)社員食堂の天玉そば、(2)「すき家」の、まぜのっけごはん朝食ミニ(270円+税)、(3)「松屋」のソーセージエッグ定食(400円税込)だった。

 冬場は(1)の天玉そば、暑いなかで熱い天玉そばを食べたくない夏場に(2)の、まぜのっけごはん朝食ミニにするのが基本だったのだが、あるときから「すき家」が休店してしまったため、(3)のソーセージエッグ定食も選択肢に入ってきたのだった。

 ソーセージエッグ定食は、ソーセージ1本、目玉焼き1個、ミニ生野菜、ごはん、みそ汁、のり、ミニお新香、そして選べる小鉢で構成されている。

 選べる小鉢は、納豆、とろろ、牛皿、冷奴の4つから1つを選ぶ仕組み。

 私はいつも牛皿を選び、その牛皿も目玉焼きも、そしてソーセージもごはんの上にのせて、『牛・目玉焼き・ソーセージ丼』として、ワッシワッシとかきこんでいたのでした。

 今日も牛皿を選びますねえ。

 ありゃっ?! 牛皿の量が少ない。

 そうか。「松屋」の牛めし(並290円)がリニューアルして、今はプレミアム牛めし(並380円)になってるんですね。

 それにともなって、牛めしのほうは新しい値段体系にしたものの、朝定食の値段は変えられないので、量を少なくしたってことか。

 この量じゃ、ごはんの上にのっけても、ちょろっとその一部分にのっかるだけで、ぜんぜん牛丼っぽくないなあ。。。

 でもまあ、久しぶりにソーセージエッグ定食を食べられて、良かった良かった。

2014年12月23日火曜日

一時帰国して2度目の休肝日

夕食:ポークソテーでごはん

 一時帰国して39日め(レシフェ出発時点が起点)の今日、12日ぶり、2度目の休肝日にします。

 日本にいるときは、なるべく週に2日、それもできるだけ連続して2日の休肝日を取るようにしてたのですが、ブラジルに行ってからは、なかなかそれが守られていません。

 日本だと、『自宅や単身赴任社宅では飲まない』と決めていたので、外に出ないようにすれば休肝日が守れたのです。

 ところが、ブラジルの場合、『ひとりでも飲める』ような外の店が、ほとんど見つかっていないので、どうしても自分のアパートで飲まざるを得ない。

 こうなるとつい、毎日のように飲んでしまうんですね。

 日本で、『自宅や単身赴任社宅では飲まない』と決めていたのも、そういう習慣的な飲酒を避けるためだったのです。

 でもまあ、日本の場合は酒や肴(さかな)が切れても、すぐに近くのコンビニなどで調達できるので、エンドレスになりがちですが、ブラジルの場合はそれはない。

 だから、毎日のように飲んでも、けっして深酒になることがないのが救いです。

 さあ、明日からまた飲むか!

朝食:とんこつラーメン
昼食:とろろそば

2014年12月22日月曜日

変わらないのは歩道橋だけ


 一時帰国中の業務報告で、久しぶりに豊洲にやって来ました。

 呉から豊洲に転勤になったのは昭和63(1988)年のこと。

 当時、この地にあった造船所で働いていたのです。

 その造船所が、丸ごと横浜に移転することになり、私自身も横浜に移ったのが平成13(2001)年のことでした。

 ああ、それなのに! この地には13年も通っていたはずなのに!

 「懐かしいなあ」という感覚がまったくわいてきません。

 それくらい街のイメージが変わってしまっているのです。

 造船所の跡は、近代的な商業施設に生まれ変わっている。

 豊洲交差点の近くで、レバ刺しをつまみにホッピーを飲んでいた酒場はなくなり、真新しい高層ビルが建ち並んでいる。

 自分の知ってる懐かしい豊洲は、もうどこにも残っていないのか。

 暗澹(あんたん)たる思いで歩いていると、まわりの景色から完全に取り残されているような、古い歩道橋を発見。

 おぉ~っ。これは覚えてるぞ!

 この歩道橋のこっち側に食堂があって、毎朝そこで天玉そばを食べてから、歩道橋を渡った先の正門から会社に行ってたんだ。

 会社の帰りに、ここの食堂で飲んだりもしたよなあ。

 食堂も正門も、まわりは全部なくなったけれど、歩道橋だけが今も残ってるんだ。

 この歩道橋の下、道路のさらに下に、向こう側とこっち側をつなぐ、社員しか通れない地下道もあったんだけれど、それも当然なくなっちゃったんだろうなあ。

 それにしても、ひとつでも懐かしいものがあって良かった良かった。

 この歩道橋がなかったら、13年も過ごしたのに『かつて自分の街だったんだ』とも思えないところでした。

朝食:自宅で朝カレー
昼食:焼き鳥そぼろ丼

2014年12月21日日曜日

わが家で焼きめし


 先日、呉の隠れた名物が『焼きめし』であることを書きましたが、その呉の『焼きめし』をルーツとして、わが家流に変化し、わが家の味として定着したのが、わが家の『焼きめし』です。

 呉の『焼きめし』が牛肉を使うのに対して、わが家のは細かく刻んだチャーシューを使います。

 そして味覇(ウェイパー、中華調味料)が入るのも大きな特徴です。でもチャーハンじゃなくて、あくまでも『焼きめし』なんですね。

 自宅に帰ってきたときには、必ず食べたい一品です。

 昼はカミサンと娘が台湾旅行をした時に買ってきたという台湾のインスタントラーメン。袋には肉がたっぷりのラーメンが描かれてるんだけど、実際に入っている肉はちょっとだけ(笑)

台湾のインスタントラーメン

2014年12月20日土曜日

「因幡うどん」で、ごぼう天うどん


 博多の朝は「因幡うどん」。

 11時までの朝定『かしわ飯にぎり定食』(550円)に、『ごぼう天(かき揚げ)』(100円)を追加して、ごぼう天うどんにした。

 噛まなくていいほどやわらかいうどんに、昆布や煮干しいりこからとったホワンと甘みを感じる汁(つゆ)が、博多のうどんの大きな特徴。

 ネギは入れ放題。

 朝から満腹になった。

 さあ、東京に帰るか!

2014年12月19日金曜日

鳥栖名物「かしわめし(復刻版)」


 その道中、鹿児島本線の車内でいただいたのが、博多駅で購入してきた駅弁、「かしわめし(復刻版)」(720円)です。

 この弁当は、鳥栖(とす)は中央軒(実際にはその前身の「光和軒」)で、大正2(1913)年に発売された、日本で最初の鶏めし駅弁なんだそうです。

 玉名での仕事を終えて、中継点の博多で一泊。

 大学時代の友人に出てきてもらって、駅前の戦国焼鳥「家康」で飲んだあと、博多ラーメン「めん吉」のラーメンで〆。

博多駅の駅弁売り場
「めん吉」のラーメン

2014年12月18日木曜日

2度めの呉出張も今日まで


 一時帰国中、2度めの呉出張も今日まで。

 その出張最終日の昼食は、社員食堂の天玉うどん(270円)と、いなり2個(140円)の合計410円コースです。

 1度めが2週間、今回が1週間の、合わせて3週間の呉滞在となりました。

 日本にいたときは、来たくても、なかなか来ることができなかった呉なのに、ブラジルに行った途端に、こんな機会をもつことができるとは!

 行きたかったのに行けなかった店も数多いけれど、久しぶりの呉をゆっくりと楽しむことができました。

 年明けにまた3日間ほど、呉に来てから、一時帰国を終えることになりそうです。

2014年12月17日水曜日

雪景色のなかで、天玉うどん


 目が覚めたら雪。屋根の上に積もるほどの雪。

 ブラジルも、ずっと南のクリチバのほうに行くと雪が降るらしいんだけど、積もることはないんだそうな。

 本日の広島県地方(南部)、最低気温は氷点下1℃、最高気温は3℃と、この冬一番の冷え込みです。最低と最高の差が4度しかない!

 レシフェ地方(ブラジル北東部)は、年間を通じて、最低23℃、最高29℃ぐらいなので、25度ほどの温度差がある。この差は厳しいなあ。

 そんな雪景色のなか、今日も社員食堂で天玉うどん(270円)をいただきました。

2014年12月16日火曜日

呉の隠れた名物『焼きめし』

社員食堂の焼きめし

 呉の隠れた名物と言えるのが『焼きめし』です。たいていの飲み屋のメニューに載っています。

 これもおそらく「本家鳥好」あたりが、その元祖じゃないかと思っていますが、未確認です。

 チャーハンとかピラフじゃないんですね。明確に『焼きめし』なんです。

 牛肉が入ってて、塩コショーでスパイシーな味付けがされてるのが大きな特徴でしょうか。

(実は、元祖と目される「本家鳥好」の『焼きめし』には牛肉は入っていません。具は玉ネギとネギだけで、ものすごくシンプルなのに、これがうまいっ。この『焼きめし』が広く伝搬していく過程で、牛肉が入るようになったんじゃないかと私は見ています。)

 呉の隠れ名物『焼きめし』は、当然のように社員食堂にもあります。

 お吸い物(蒲鉾1切れと刻みネギが入ったうどんのツユ?)がついて350円。

 ある意味、スピードが勝負の社員食堂では、営業開始の前に『焼きめし』は作り終えていて、お皿に盛られた状態で、ずらりとスタンバイされています。

 これが営業開始から10分ほどで売り切れちゃうんだから、たいへんな人気ですよねえ。

 今日は早めに食堂に来ることができたので、その『焼きめし』をいただくことができました。

2014年12月15日月曜日

「かけうどん」でも「きつねうどん」なみ


 私が勤務しているブラジルの会社では、勤務日は毎日、朝食と昼食は社員食堂で出されます。夜も働く人たちには夕食も出されます。しかもすべて無料(会社提供)なんですね。

 日本にいても、特に昼食は社員食堂で食べることが多いんですが、さすがに無料ではありません。

 いつもはこの社員食堂で天玉うどん(270円)を食べるんですが、昨日の大ぜいたくな飲食(昼「うな重一番」夜「小春橋 田野」)の満腹感がまだ残っていて、天玉うどんですら食べられそうにありません。

 そこで今日は、社員食堂のうどんメニューの中でも、もっとも安い、単なる「うどん」(210円)を選択。

 「うどん」というのは、一般的には「すうどん」あるいは「かけうどん」という、麺と汁しか入っていないタイプのこと。

 でも、ここの「うどん」には、とろろ昆布や蒲鉾(1切れ)、お揚げ、刻みネギが入っていて「きつねうどん」風です。

 社員食堂に限らず、呉のたいていのお店で、「かけうどん」を注文すると、とろろ昆布と刻み揚げ、刻みネギは必ずトッピングされてきます。

 純粋な「かけうどん」というのは、呉では見たことがないかもなあ。

2014年12月14日日曜日

皮までおいしい呉うなぎ「うな重一番」

うな重(1,800円)

 レシフェ(ブラジル北東部の街)では、うなぎを出してくれるお店がないので、「うなぎを食べる」ということも、一時帰国で楽しみにしていたことのひとつでした。

 今日は、うなぎ好きの面々たち(計8人)と一緒に、3台の車に分乗して「うな重一番」に向かいます。

 うなぎの養殖場が直営する、昼だけの完全予約制のうなぎ屋さん。それが呉市安浦町にある「うな重一番」です。

 「うな重一番」の店主・小谷義人さんは、兄の小谷智代登さんとともに、呉市を流れる広大川(ひろおおかわ)で稚魚(しらすうなぎ)をとってきて、それを安浦の水(野呂山の伏流水)で育てるという、「呉うなぎ」の養殖に成功。

 兄の智代登さんは「小谷養鰻場」を、弟の義人さんは「小谷うなぎ養殖場」を経営するとともに、平成20(2008)年に、その養殖場の横に「うな重一番」を開店したのでした。

 そんな「うな重一番」のメニューは、うな重(1,800円)、うな丼(1,000円)、かば焼き(時価)、白焼き(時価)の4品のみ。他には飲み物すらありません。(サービスの水とお茶はあります。)

 時価となっている2品は、重さで値付けされる仕組み。うな重に使われるものより、はるかに大きくて、厚みがあるうなぎが出されて、1尾あたり2,500~2,900円といったところ。

 なにが、どれだけいるか、ということも予約するときに申し出ておかなければなりません。

 その予約に合わせて、数日前に調理するうなぎを養殖池からあげて、準備を始めるんだそうです。だから、その場での追加注文なんてのもできないんですね。

 今回、私は、白焼き1尾と、うな重1つを事前予約して、きょうのこの日を迎えました。

 まず出されるのは、どぉ~んと大きい白焼きです。

 うな重用のうなぎと比べると、体長、横幅、身の厚みのそれぞれが倍ぐらいあって、このサイズで1尾が2,800円ほど。

 呉も含む西日本エリアでは、うなぎは1尾丸ごとを開いて、その状態のまま、蒸さずに焼き上げます。

 まず表面を焼きしめて、その内側の水分を閉じ込めた状態で焼き上げるので、外はパリッと香ばしく、中はふんわりとやわらかいという状態に仕上がるんですね。

 そして、ここではその白焼きを、塩だけでいただくんです。

 大きく育ったうなぎのうまみは濃厚で、蒸してないので身の脂分もたっぷりでジューシーです。

 臭みなんてまったくありません。というか、芳ばしいその香りもまた、おいしさを増幅してくれます。これには余計な調味料は不要で、塩で食べるのが一番うまいっ!

 あぁ~、ここで燗酒でもあると最高なんだけれど、残念ながらお酒は置いていません。持ち込みも禁止です。

 白焼きを食べ終えたころ合いで、うな重に先駆けて、肝のたれ焼きが出されます。この肝も、我われが注文したうなぎのもの。さばきたての肝は鮮度抜群で、口の中でとろけます。

 あぁ~、ここで……。

 ダメとわかってても、やっぱりそう思ってしまうのが呑兵衛ですねえ。反省、反省。

 そしていよいよ待ちに待った、うな重の登場です。

 ックゥ~ッ! 見ただけでうまそうじゃ。かば焼きの香りがまたうまそうじゃ。

 重箱の左下隅から順番に、うなぎとごはんを切り分けるようにしながら食べ進みます。

 白焼きもうまいけど、かば焼きもまたうまい。そのタレのかかった熱々ごはんもいいねえ。

 こういうのを食べると、改めて日本に生まれてよかったと思うよなあ。

 ちなみに、うな重の場合は、この重箱にちょうど納まるサイズのうなぎを選ぶため、単品で注文する白焼き、かば焼きよりは、かなりサイズが小さいうなぎが使われます。

 うな丼には、そのうな重用のうなぎが半尾分使われます。

 単品の大きなかば焼きで、うな重を食べたい人は、予約するときに「単品のかば焼きをのせた、うな重にしてください」と注文することも可能で、そういう人も多いんだそうです。

 また、ごはんの大盛りも、予約時に申し出ておけば可能です。

 とにかくいろんなものを、その場で追加するということはかなり難しいので、予約のときに必要なものをたのんでおくことが重要なんですね。

 最後にお店から出してくれるフルーツをいただいて〆。どうもごちそうさま。

 今回もまた、大満足、大満腹で店を後にしたのでした。

店情報前回
《平成26(2014)年12月14日(日)の記録》


「うな重一番」
目の前が養殖池
塩でいただく白焼き
身が厚くてプリップリ
肝のたれ焼き
うな丼(1,000円)
うな重(1,800円)
フタを開けると!
最後にフルーツ
店内のメニュー