2015年3月31日火曜日

店主一家のスリーショット


 おろっ。火曜日なのに屋台が出ている。

「せっかくなので、行きますか!」

 と即決。あっという間に4人が集まった。

 まずはビール(Skol 550ml缶、6.00R$、223円)をもらって、串焼き(churrasquinho、シュハスキーニョ)は、ミックス(misto、ミスト、3.50R$、130円)、牛カルビ(filé de costela、フィレ・ジ・コステラ、4.00R$、149円)、そして牛肩ロース(maminha、マミーニャ、4.50R$、167円)からスタートする。

 長さ、幅、高さのすべてが、少なく見積もっても日本の焼鳥の5割増し(1.5倍)ぐらい、つまり容量的には日本の焼鳥3.5本分ぐらいある、牛肉を中心とした焼肉串が、3.00R$(112円)から、いちばん高いものでも8.00R$(297円)ぐらいで食べられるんだから、うれしい限り。

 ちなみに今日は、その最高価格の「アルゼンチン牛のイチボ肉」(picanha argentina、ピッカーニャ・アルゼンチーナ)は、残念ながら仕入なしとのこと。

 代わりにたのんだのが、脂分の感じが近い牛カルビと、弾力感が近い牛肩ロースだった。

「なんで火曜日なのに開いてるの?」と聞いてみると、

「金曜日が祝日(キリスト復活祭)なので、今週は火・水・木を営業して、金・土は休むつもり」とのこと。

(ちなみに、キリスト復活祭の日は、肉を食べてはいけないことになっていて、肉系のレストランは閉店になるんだそうです。)

 この屋台、通常は水~土の週4日間営業。このところ水曜日も休んで、週3日間(木・金・土)営業のことが多かったので、その3日間が火・水・木にずれたってことか。

 この屋台は、営業すればしただけ、どんどん儲かると思うんだけれど、きっとそんな気はないんだろうな。

『家族が楽しく食べていければいい。(お客さんもたくさん来てくれるので)週に3日も営業すれば、もう十分だ』

 きっとそんな感じで営業してるに違いない。こういう考え方のほうが、ブラジルではどうやら主流。みんな、ガツガツしていないのである。

 ビールもどんどんお代わりしながら、「干し肉もいっときますか?」ということで、牛干し肉(charque、シャルキ、5.00R$、186円)や、チーズの干し肉巻き(carne de sol com queijo、カルニ・ジ・ソウ・コン・ケージョ、4.50R$、167円)を注文し、さらに鶏ハツ(coração、コラサォン、3.00、112円)ももらう。

 最後は、ブラジル・レモンを搾ったカシャーサ(caninha、カニーニャ、3.00R$、112円)(銘柄は「ピトゥ(Pitû)」)でビシッと〆て、2時間ほどの滞在。

 今夜のお勘定は4人で89.00R$(3,308円)、ひとり当たり22.25R$(827円)だった。いつもながら安いよねえ。どうもごちそうさま。


朝食: 塩漬け肉煮込み(charque à brejeira、シャルキ・ア・ブレジェイラ)、クスクス(cuscuz、キャッサバ粉とトウモロコシ粉で作ったそぼろ)、ムングザー(munguzá、甘くてドロリとしたコーンスープ)、チーズパン(pão com queijo、パンォ・コン・ケージョ)、パパイヤ(mamão)、カフェオレ(café com leite、カフェ・コン・レイチ)。4連休明けの朝食は、大好物のシャルキ(塩漬け干し肉)だった。休み明けに好物が出ると、それだけでテンションがあがっていい。でも朝から満腹だ。

昼食: 牛肉細切りの中華風(iscas chinesa、イスカス・シネーザ)、茶豆煮(feijão mulatinho、フェイジャンォ・ムラチーニョ)、ライス(arroz、アホース)、スパゲティ(macarrão espaguete、マカハンォ・エスパゲッチ)、サラダ(salada)、スイカ(melancia、メランシア)、アセロラジュース(suco de acerola、スーコ・ジ・アセローラ)。今日の主菜、イスカス・シネーザ(iscas chinesa)は、細切りにした牛肉と、同じく細く切った玉ネギ、ピーマンなどを一緒に炒め、中華風に味ととろみをつけたもの。金曜日に「中華大飯店(Chinatown)」で食べた「牛肉細切りと玉ねぎの炒め(Carne Desfiada com Cebola、カルニ・ジスフィアーダ・コン・セボーラ)」に味わいは近い。肉もやわらかくて、いいね。

夕食: 同じ会社のT内さん、S田さん、N口さんと4人で、目の前の公園に出る屋台「シュハスキーニョ・バイアーノ(Churrasquinho Baiano)」。いつもは開いていない火曜日なので、この屋台にしては珍しくお客もまばら。店主一家(大将、女将さん、看板娘)も、今日はゆるゆると過ごしている。せっかくなので、この機会に、店主一家の写真を撮らせていただいた。「えぇ~っ。写真はいいよぉ~っ」みたいな感じで逃げ回る女将さんを、大将と看板娘が引き込んでくれて、なんとかスリーショットとなった。

社員食堂の朝食
社員食堂の昼食
屋台でミックスと牛カルビ
シャルキ(牛干し肉)

2015年3月30日月曜日

カシャーサ51

カシャーサ51の青汁割りとチーズパン

 先週、これまで飲んでいたカシャーサ「ピトゥ(Pitû)」を飲み切ったので、今度は「51(シンクエンタ・イ・ウン、Cinquenta e um)」(1L瓶が7.48R$、280円)にした。

 ちなみに「ピトゥ」は私が住んでいるペルナンブコ州の地元カシャーサで、「51」はサンパウロで造られた、全国ブランドのカシャーサである。

 「ピトゥ」が「千福」ならば、「51」は「菊正宗」みたいなもんだろうか。

 「51」というと、まっ先に思い出すのが、イチロー選手の背番号。

 カシャーサの世界でも「51」は、世界最多の生産量を誇るスーパーブランドなのだ。サントリーが輸入販売しているカシャーサも、この「51」ですね。同じ1L瓶が定価で1,800円もしますけど……。

 ちなみに、この「51」を造っている会社が、ピンガ社なので、カシャーサのことをピンガと呼んだりもするんだそうな。

 カシャーサは、ウォッカに次いで、世界で2番目に多く消費される蒸留酒だというが、私自身、ブラジルにやって来るまでは、ほとんど飲んだことがなかった。

 こっちにいる間に、なるべくたくさん飲んでおきたいお酒だ。


朝食: 今朝は、味のマルタイ「屋台〔九州味〕棒ラーメン」。玉ネギ半個、ゆで卵、チャーシューっぽいハムを入れて。そしてヤクルト1本。食後にコーヒーとクッキーをちょっと。なんでラーメンが続いているかというと、金曜日に買ってきたチャーシューっぽいハム。容量は150グラムなんだけど、枚数でいうと15枚ぐらいあって、賞味期限は4月8日までなので、がんばって使わないといけないのである。こっちの食材は、基本的に家族用の大きなパックで売ってて、ひとりで買うと、しばらく同じものを食べ続けることになってしまうのだ。

 同じアパートに住んでいるT内さんから、ドライヤーを借りてきて、冷蔵庫の霜取りをする。こっちの冷蔵庫は1ドア式がほとんどで、中の最上部に冷凍室がついていて、その下はすべて冷蔵室。一番下が野菜室になっているという、日本では昔の懐かしいタイプ。その冷凍室のまわりに霜がびっしりと付いていたのだ。ブイブイとドライヤーで熱風を当てながら、包丁で氷を叩き割ること1時間ちょっと。流し台に山盛りの霜(氷)が取れて、冷凍室はすっきりときれいになりました。この冷凍室って、本当はこんなに広かったんだね。これまで斜めに入れるしかなかったカシャーサやラムも、すっきりと横向きに寝かせることができた。次からは、あまり大量に霜が付かないうちに霜取りをすることにしよう。

昼食: 朝から天気が悪かった(雨が降ったり曇ったり)のが、昼前になってドピーカンの快晴になった。昨夜のとろろ汁がおいしかったので、今日の昼食もとろろごはんにする。昨日はもみ海苔をとろろ汁に混ぜ込んでいたのだが、今日はもみ海苔を『あとのせ』でトッピング。結果としては、最初から混ぜ込んでいた、昨夜のスタイルのほうがいい感じ。『あとのせ』にすると、海苔の食感が残りすぎていて、とろろ汁との一体感が少ない。みそ汁は、アマノフーズの「京風みそ汁」フリーズドライ。油揚げ、ねぎ、わかめの、あっさりタイプである。

夕食: 今夜も、まずはピーナッツをつまみに缶ビール(Bohemia、ボヘミア)を飲んだあと、チーズパンをつまみに「カシャーサ51(Cinquenta e um、シンクエンタ・イ・ウン)」の青汁割りだ。サトウキビの搾り汁を、そのまま(=加水したりせずに)発酵させて造るカシャーサは、蒸留しているのに甘みが強いのが特徴。カシャーサの滴(しずく)がポトンと落ちると、そこにアリンコが寄ってくる。

屋台〔九州味〕棒ラーメン
朝食後のクッキーとコーヒー
霜取りで、シンクいっぱいの氷
冷凍室がスッキリ!
昼食はとろろごはん
夕食はビールとピーナッツから

2015年3月29日日曜日

ブラジルに来て初めてのチキンラーメン


 金曜日に買ってきた玉子がおいしかったので、今朝はチキンラーメンを作ってみることにする。

 チキンラーメンを食べるのは、ブラジルに赴任してきて以来、初めてだ。

 麺の上に凹型に形作られた「たまごポケット」に生卵をのせて熱湯をかける。

 3分待ったらできあがり。刻みネギをのせて完成だ。

 予想どおり、とろりと生に近い状態の玉子がうまいっ!

 こっちの玉子は、黄身の味わいが淡白で、玉子らしいコクを感じないものが多い。でも、この玉子は、きっちりとコクがあるんですねえ。鶏のエサが違うんだろうか。

 この玉子、もっと生に近い状態で食べてみたい(=天玉そばが食べたい!)けど、危険かなあ……。


朝食: そんなわけで、コクのある玉子入りのチキンラーメンを、汁まで完食。

昼食: 日曜日の昼は「ガレート・ペキン(Galeto Pekin)」である。12時ごろに向かうと、「超」が付くほどの満席。立ったまま食べている人も大勢いる。奥のテーブル席側に回ってみると、こちらは先客は1組3人だけ。ガラガラである。ブラジル人は本当に野外っぽい場所が好きなんだなあ。こんなに暑くても、やっぱり外で飲み食いする人のほうが多くて、室内にあるテーブル席は不人気だ。私はガラガラのテーブル席のひとつに座り、ボヘミア(Bohemia、ビール大瓶、8.00R$、294円)をもらって、手羽焼き(asa、アザ、1.00R$、37円)を4本。ここの手羽焼きはひとり8本ぐらいで、ちょうど満腹になる。でも8本まとめて注文すると冷めてしまうので、いつも4本ずつ、2回に分けて注文するようにしているのだ。今日は後半の4本を止(や)めて、代わりにブラジル・ソーセージ(linguiça、リングイッサ、4.50R$、165円)をもらう。ブラジル・ソーセージは豚と鶏が選べるので、豚のほうを選択。ポテトフライ(batata frita、バタタフリッタ)、キャッサバ粉(farofa、ファロッファ)、トマトと玉ネギのマリネ(vinagrete、ヴィナグレッチ)は、サービスで出してくれて、お勘定は16.50R$(606円)。どうもごちそうさま。

夕食: 4連休の3日めが終わろうとしているのに、毎日が満腹で、お腹がすく暇がない。今日は天気も悪い(午後から時どき雨が降っている)ので、夕食はアパートで軽めに。まずはピーナッツをつまみに缶ビール(Bohemia、ボヘミア)。ブラジルのピーナッツは塩たっぷりなので、ビールが進む。その後、ごはんに、フリーズドライのとろろ汁+刻み海苔、たくあん漬け、そしてインスタントみそ汁(しじみ)でお腹を満たしてから、冷凍庫でキンキンに冷している長期熟成カシャーサ、キロンボ・オウロ(Quilombo Ouro)をストレートでやって〆。このカシャーサは美味い。

昼食は「ガレート・ペキン」
ブラジル・ソーセージ
夜はまずピーナッツでビール
続いてごはんと味噌汁
熱々ごはんに、海苔入りとろろ汁
食後に長期熟成カシャーサ

2015年3月28日土曜日

今夜は一人で屋台を楽しむ

屋台の看板娘と店主

 週に1回は目の前の公園の屋台「シュハスキーニョ・バイアーノ(Churrasquinho Baiano)」に行っとかなきゃね。

 ということで、今日は屋台が開くのを待って、ひとりで出撃。

 今日もお客が多いなあ。

 空いてるところを見つけて座ると、まだ注文もしてないのに、おねえさん(店を手伝っている女性)が缶ビール(Skol550ml缶、6.00R$、220円)を持ってきてくれた。

「ミックス串(misto、ミースト、3.50R$、130円)がある(=できてる)けど、食べる?」

 みたいなことを聞いてくれたので、

「食べる食べる。あとスープ(caldinho、カウジーニョ、3.00R$、110円)もください」

 と、片言のポルトガル語で注文する。

 すぐにミックス串を、ファッロファ(キャッサバ粉)も添えて出してくれて、追いかけるようにスープも出てきた。

 ヴィナグレッチ(トマトと玉ネギのマリネ)が出てないのに気付いた看板娘(店主夫妻の娘、15歳)が、すぐにプラスチックコップにヴィナグレッチを入れて持ってきてくれる。

 おねえさんと看板娘の、至れり尽くせりの対応が、すっかり常連さんになったように感じさせてくれて、ものすごくうれしいなあ。

 で、調子に乗って、おねえさんが「これ食べませんか」と持ってきてくれた、鶏肉のベーコン巻き(frango com bacon、フランゴ・コン・ベーコン、4.50R$、170円)ももらうし、看板娘が「いりますか」と持ってきてくれた鶏ハツ(coração、コラサオン、3.00R$、110円)ももらってしまう。

 この店の串焼き(=シュハスキーニョ)はボリュームたっぷりで、2本も食べれば十分な量。それを3本となると超満腹である。

 飲み物のほうもビールをもう1本おかわりしたあと、カシャーサ(caninha、カニーニャ、3.00R$、110円)を注文。

 カシャーサはダブル(6.00R$、220円)で、ブラジル・レモンが半分付いて出される。

 ゆっくりと2時間弱楽しんで、今日のお勘定は、過去最大の32.00R$(1,175円)だった。

 それでも千円ちょっとなんだから、安いよねえ。満足、満腹。どうもごちそうさま。


朝食: 昨夜、たっぷりと食べた中華料理の余韻がまだ残っていて、全然、お腹が減らない。そこで、昨日、スーパーで買ってきたクッキーとコーヒーで、まるでおやつのような軽めの朝食にする。この「マリラン(Marilan)」というクッキーが、ブラジル人の間で一番人気があるんだそうな。会社でも、仕事中にちょいとクッキーに手を伸ばしている人が多い。このクッキー、90枚入りで4.45R$(170円)なので、1枚が2円弱。安くて、うまいのだ。ヤクルトを1本(1.08R$、40円)飲んで、朝食終了。

昼食: 昨夜の中華料理。実は、すべてを食べ切ることはできずに、「大海老のニンニク揚げ」4切れと、「ごはん」軽く1膳分がお持ち帰りとなった。これを電子レンジで温めて、大海老丼にしていただいた。インスタントの春雨スープ(中華風)も添えて。改めて味わうこの海老。プリッと弾力感あふれる身、そして切り目を入れた状態で少し残している皮の芳(こう)ばしさもすばらしくて、うまいなあ!

夕食: 今週は木曜日に屋台に行くことができなかったので、今日、ひとりで向かった。ゆっくりと2時間ほど楽しんで、お勘定は過去最大の32.00R$。しかしながら、今日の通貨レートは、ブラジルに来て最安値の36.73円/R$(初めての36円台)だったので、円に換算すると1,175円。焼き台の親父さんにも、「ありがとう(obrigado)!」と声をかけて帰宅した。

マリランのクッキー
クッキーとコーヒーの朝食
お持ち帰り用の容器
大海老丼と春雨スープ
ビールとミックス串
スープ(カウジーニョ)
ヴィナグレッチ
鶏肉のベーコン巻き
鶏ハツ(コラソン)
カシャーサ2杯分

2015年3月27日金曜日

久しぶりの中華料理

麻婆豆腐をごはんにのせて

 ん~~。麻婆丼がうまいっ。

 麻婆豆腐の食べ方は、これに限るなあ。つまみにもなるし、食事にもなる。

 それにしても、中華料理自体が久しぶりだ。去年11月6日以来なので、ほぼ5ヶ月ぶりということか。

 ブラジルの料理の味付けの基本は塩。出汁(だし)だとか、うまみ調味料みたいなのは使わないので、『旨み』という味わいが少ない。

 だから、こうやって旨みたっぷりの中華料理を食べたり、週末に出汁の効いた味噌汁や麺類などを食べたりすると、なんだか安心するのである。

 麻婆豆腐もさることながら、T内さんおすすめの洋葱牛肉絲(牛肉細切りと玉ねぎの炒め)がうまいなあ。牛肉と玉ねぎだけで、こんなに美味しい料理ができるんだ。

 これで老酒(ラオチュー)などの中国酒があれば言うことないんだけれど、残念ながら、この店には中国酒がないんだよなあ。



朝食: 昨夜いただいた、たっぷりの肉が効いていて、朝になってもお腹がすかない。そこで朝食は、ハムパン2個と青汁で軽めにすませる。ハムパンは、電子レンジで1分ほど温めると、ふかふかになって、そのままのパンとはまた違う美味しさが味わえる。

昼食: 即席マルタイラーメン(=味のマルタイ棒ラーメン)。玉ネギ半個と、午前中に近所のスーパー「ボンプレッソ(Bom Preco)」で買ってきたチャーシューっぽいハム、そしてゆで卵1個。これまで1個当たり25円ぐらいの卵を買っていたんだけど、今日はそのとなりの1個42円ぐらいの卵を買ってみたところ、味がしっかりとしていて美味い。同じアパートのS木さんが、同じものがいくつかあったら、必ずその中で一番高いものを買っている。「いいもの、おいしいものだから高いんだと思ってる」というのがその理由。このゆで卵を食べて、それがちょっとわかった気がした。久しぶりのラーメンは、汁まで完食。

 午後4時ごろ、散髪に出かける。ブラジルで散髪するのは、去年の10月3日以来、実に半年ぶり。一時帰国中に呉で散髪してからでも3ヶ月ぶりである。前と同じ散髪屋に到着すると、先客が3人。でも、こっちの店では洗髪したりしないので、ひとり10分ぐらいのペースでトントンと進み、30分ほどで自分の番がやってきた。「どうするか?」みたいなことを聞かれたので、髪の後ろ側を手で示しながら「マキナ(電動バリカン)」、頭のてっぺんを手で示し「ドイス・オ・トレイス・デードス(指2~3本分)」と伝えると、店主はグイッと親指を立てて了解のサインをし、伸びた髪にグイグイと電動バリカンを入れていく。そして私も10分ほどで散髪終了。すっきりと涼しくなって、料金は20.00R$(750円)である。

夕食: 同じアパートのT内さん、S田さん、N西さんと4人で、ショッピング・レシフェ(Shopping Recife、ショッピング・ヘシーフィ)内の中華料理屋「中国大飯店(Chinatown、チャイナタウン)」で食事。春巻(Rolinho Primavera、ホリーニョ・プリマベーラ、1個5.60R$、210円)×2個、焼き餃子(Guioza grelhado、ギオーザ・グレリャード、30.60R$、1,150円)×1人前、麻婆豆腐(Queijo de Soja com Carne、ケージョ・ジ・ソージャ・コン・カールニ、45.30R$、1,700円)×1人前と白飯(Arroz Branco ao Vapor、アホース・ブランコ・アオ・ヴァポール、12.50R$)×2人前、蒜香大蝦(大海老のニンニク揚げ、Camarões Fritos ao Alho e Óleo、カマロイス・フリットス・アオ・アーリョ・イ・オーリオ、68.90R$、2,580円)×1人前、そしてT内さんおすすめの洋葱牛肉絲(牛肉細切りと玉ねぎの炒め、Carne Desfiada com Cebola、カルニ・ジスフィアーダ・コン・セボーラ、37.80R$、1,420円)×1人前。飲み物は生ビール(Chopp 270ml、ショッピ、5.60R$、210円)から始めて、カイピリーニャ(Caipirinha、8.30R$、310円)、ウォッカ(Vodka、ヴォジカ、5.60R$、210円)、ブラジル産のアップルブランデー(Conhaque Macieira、コニャーキ・マシエイラ、7.20R$、270円)などを思い思いに。日本酒(Saquê、サケ、13.70R$、510円)にいたっては冷酒(frio、フリオ)と燗酒(quente、ケンチ)が選べるという。燗酒をたのむと、すごく熱くて、アルコール分が飛んだような日本酒が1合徳利で出てきた(爆)。この店は、中華料理屋なのに老酒(ラオチュー)などの中国酒を置いてないのが残念なり。サービス料が10%付いて、お勘定は4人で325.27R$(12,190円)。ひとり当たり81.32R$(3,050円)なり。

 その後、ショッピング・レシフェの出入口の近くにある喫茶「ブレンド(Blend)」で、T内さんおすすめのコーヒーシェイク(サ込17.49R$、660円)やミルクシェイク(同額)をデザート代わりにもらって〆。

朝食はハムパンと青汁
昼食はマルタイ棒ラーメン
夕食は4人で中華料理

春巻
焼き餃子
ごはん2人前

麻婆豆腐
大海老のニンニク揚げ
牛肉細切りと玉ねぎの炒め
アップルブランデー
お菓子を食べてお勘定
デザートは喫茶「ブレンド」で
コーヒーシェイク
ミルクシェイク

2015年3月26日木曜日

干し牛肉のステーキ

で~んと大きいカルニ・ジ・ソウ(干し牛肉)

「この店は、カルニ・ジ・ソウ(carne de sol、牛肉の日干し)がうまいんだよ。フランゴ(frango、チキン)も美味しかったなあ」

 そう教えてくれるのは、ここ「チオ・ペッピ(Tio Pepe)」に何度も来たことがあるというUさん。

 店員さんに確認したところ、前者はカルニ・ジ・ソウ・ナ・ブラーザ(Carne de Sol na Brasa、79.40R$、2,960円)、後者はフランゴ・ア・チオ・ペッピ(Frango à "Tio Pepe"、48.70R$、1,820円)という料理であることが判明。それぞれを1つずつと、サイドメニューのサラダ(7.90R$、290円)注文した。

 後で気がついたのだが、店のメニューの右上隅に、「うちの料理は、正常な食欲の方の3人前。2人だとギリギリなんとか。1人だったら1週間の絶食のあとでどうぞ」なんて注意書きがある。

 我われは3人。2品も注文しちゃったけど大丈夫かなあ。

 そう思いながらビール(Devassa 600ml、8.90R$、330円)を飲みながら待つことしばし。

 まずはサラダが出てきて、追いかけるように、フランゴ、カルニ・ジ・ソウ、そしてセットとして必ずと言っていいぐらい一緒に出てくる、バタタ・フリッタ(batata frita、フライドポテト)、フェイジョン(feijão、煮豆)、マカシェイラ(macaxeira、キャッサバ芋)、フォロッファ(farofa、キャッサバ粉)、そしてアホース(arroz、ライス)が、テーブルいっぱいに出された。

 うぉ~っ。これはすごい量だ。でも、がんばれば、なんとかなりそうでもある。

 まずは一押しのカルニ・ジ・ソウから。大きなステーキを切り分けながらいただく。

 一夜干しなので、生肉よりはちょっと硬いんだけど、うまみが強くておいしい。

 そしてフランゴ。甘めのソースが特徴的で、淡白な鶏肉の味わいを引き立てくれる。

 けっきょく、すべては食べ切れなかったものの、牛肉も鶏肉も残った量はほんのわずか。

 最後にデザート代わりのカイピリーニャ(caipirinha、カシャーサのカクテル、6.70R$、250円)をもらって〆。

 2時間ほどの滞在。サービス料が10%付いて、お勘定は3人で203.56R$(7,600円ほど)、ひとり当たり67.85R$(2,530円)でした。

 う~っ、満腹。


朝食: 鶏細切り煮(isca de frango ao molho、イスカ・ジ・フランゴ・アオ・モーリョ)、クスクス(cuscuz)、ポレンタ(polenta、トウモロコシの練り物)、ハムパン(pão com mortadela、ポン・コン・モルタデーラ)、パパイヤ(mamão)、カフェオレ(café com leite、カフェ・コン・レイチ)。昔、「伊東家の食卓」というテレビ番組があって、『お皿を汚さずにカレーを食べる』という裏ワザが紹介された。食べ進むにつれて、残っているライスを堤防のようにしながら、カレールーを寄せていくこととで、お皿の汚れが少なくなるというもの。クスクスを食べるときもこれと同じ。クスクスを鶏細切り煮のほうに寄せていきながら食べるときれいなお皿で食べ終えることができる。まわりのブラジル人たちが食べ終えたお皿と見比べながら、ひとりで悦に入っている。

 朝食を終えて、トコトコと職場に向かうと、なんと美人がいる守衛所が閉鎖になっている。「この駐車場は、特に警備する必要なし」ということになったのかなあ。美人のまわりに男たちが集まって、業務に支障が出るから閉めちゃったのかもね。美人はどこに行ったんだろう?

昼食: フェイジョアーダ(feijoada)、ライス(arroz、アホース)、スパゲティ(macarrão espaguete、マカホン・エスパゲッチ)、サラダ(salada)少量、タンジェリン(tangerina、タンジェリーナ)、タンジェリンジュース(suco de tangerina、スーコ・ジ・タンジェリーナ)。いつもは金曜日が煮込みの日なんだけれど、今週は金曜日から4連休なので、今日、木曜日が煮込みの日。大好物のフェイジョアーダが出された。当初の予定ではデザートはメロン(melão)だったんだけど、出されたのはタンジェリン(オレンジ)。ジュースもタンジェリンジュースだった。

 昼食を終えると、社内ATMに現金を入れるための、現金輸送車が来ていた。こっちの現金輸送車は、まるで装甲車のような感じ。しかも現金をセットしているときは、ショットガンを『構えた』警備員が、その周りを警備しているのだ。ショットガンは『持ってる』んじゃなくて、いつでも撃てるように『構えている』ところがすごいですねえ!

夕食: うちの会社は明日(金曜日)から4連休。その明日から、日本に一時帰国されるU都宮さん、K野さんのお二人と3人で、空港近くのレストラン「チオ・ペッピ(Tio Pepe)」で夕食(本日のレート:37.31円/R$)。「チオ・ペッピ」は1960年代の創業。この地で50年以上続く老舗レストランである。創業者がペッピ(Pepe)さんと呼ばれていたことから、シェリー酒の銘柄でもある「チオ・ペッピ(=ペッピおじさん)」を店名としたらしい。お二人とも、明日、レシフェ(Recife、ヘシーフィ)を発つんだけれど、U都宮さんはフランクフルト(ドイツ)経由で東へ、K野さんはダラス(アメリカ)経由で西へ飛ぶ。ブラジルは、日本から見ると地球の真裏にあるので、いろんな飛び方ができて、所要時間もそれぞれ同じぐらいなのである。

 アパートに帰ってくると、目の前の公園の屋台「シュハスキーニョ・バイアーノ(Churrasquinho Baiano)」では、S田さん、N西さんのお二人が、飲み終えてお勘定をするところ。木曜日は屋台の日だもんね。残念ながら、今日は屋台に行けなかった。

社員食堂の朝食
美人の守衛所が閉鎖になってた
昼食はフェイジョアーダ
現金輸送車です!
「チオ・ペッピ(Tio Pepe)」
サイドメニューのサラダ
フランゴ・ア・チオ・ペッピ
フェイジョン、ライスなどもずらり
カルニ・ジ・ソウ・ナ・ブラーザ
〆のカイピリーニャ