2015年4月30日木曜日

南米各国の民踊を楽しむ

〆のサンバショーでおねえさんと踊るN口さん

 2泊3日の「イグアスの滝ツアー」。1日めの夜は、「ハファイン・シュハスカリア・ショー(Rafain Churrascaria Show)」でのディナーショーだ。これはツアーに含まれている。

 まずは地元のビール「プロビデンシア(Providência)」をもらって乾杯し、入口近くのブッフェテーブルに、ずらりと並べられた料理の数々を取ってくる。

 肉コーナーもブッフェの近くにあって、肉もそこで切り分けてもらう仕組み。

 シュハスカリアなんだけど、店員さんが各テーブルを回って肉を切り分けることはしない。

 客席数が1,200席もあって、それぞれの客席のすき間が、とても狭いので、店員さんがその間を歩き回ることはむずかしいようなのだ。

 この点を除くと、料理そのものは、レシフェのシュハスカリアとあまり変わらない。

 飲み物を赤ワイン(ボトル)に切り替えて飲んでいると、南米各国の民踊(みんよう)ショーが始まった。

 どの音楽や踊りも、それぞれ趣があっておもしろいんだけど、やっぱり馴染みが深いのは、アルゼンチンのタンゴと、ブラジルのサンバだな。

 そのサンバのときに、1,000人近くいる観客の中から、なんと同行のN口さんがズバッと指名されて、舞台の上へ!

 サンバ衣装のおねえさんと一緒に、二人で踊りを披露することになった。

「もうちょっと腰を回して! こうやって動かすのよ!」

 というおねえさんの指導に合わせて、N口さんの動きもなめらかになってきた。

 意外とうまいじゃん! 初心者とは思えない!

 満員に近い客席からも、拍手喝采を浴びた。

(翌日の昼食のときに、近くの席に座った女性から、「あら、昨日の!」と言われたほどだったので、かなり強くみなさんの印象に残ったようだ。すごいね!)


出発: 2泊3日の「イグアスの滝ツアー」への出発の日。午前3時15分に起床し、持っていく荷物の確認をしたりしているうちに、あっという間に出発時刻(=タクシー予約時刻)の4時15分。レシフェ空港は予想外に人が少なくて、チェックインして、保安検査を抜けても、まだ5時過ぎ。出発は6時半なので余裕だ。(人が多いと遅々として手続きが進まないこともあるので、早めに行く必要がある。日本のチェックイン・カウンターのような、テキパキとした対応は、海外では期待できないのだ。)

朝食(1): 行きはTAM航空(ブラジル最大の航空会社)なので機内でパンが出るんじゃないかと思うけど、出なかったら3時間以上を空腹で過ごさないといけないので、念のためレシフェ空港の待合室で、ホットドッグ(7.00R$、280円)と、コーヒー(エスプレッソ、4.00R$、160円)で朝食とする。ホットドッグは、パンに切り目を入れてソーセージをはさむんじゃなくて、あらかじめパン生地の中にソーセージを入れておいてから焼きあげているのがおもしろい。こんなの初めて見たなあ。

朝食(2): 定刻の06:28にレシフェ空港を出発。機体はA320。外から見ると小さい飛行機なのに、中は意外と広くて、150人ぐらい乗れる。ベルトサインが消えると同時に、パン(ハムとチーズ入り)1個と飲み物(オレンジジュースを選んだ)が配られる。さっき待合室で食べたホットドッグ1個と合わせて、結局、パン2個にコーヒーとオレンジジュースの朝食になった。

乗継: 乗り継ぎのリオデジャネイロ空港に着いたのは3時間後の、朝9時半。はじめてのリオデジャネイロなので、空から見える景色を楽しみにしていたんだけど、あいにくの雨天で、ほとんど何も見えなかった。乗り継いだ飛行機も、やっぱりTAM航空のA320。機内には中国人観光客が多い。同じアジア人なんだけれど、中国の人のほうが、原色系の服を着ていたりして派手。しかも団体で行動しているのでにぎやかで、目立つ。かつて(高度経済成長期からバブルにかけて)の日本人旅行客も、海外の人たちから見ると、こんな風に見えてたのかもしれないなあ。

昼食: 正午ごろ機内で、クラッカーとクリームチーズ、そして小さなチョコレートケーキが入ったスナックパックと飲み物が出された、。飲み物は、今回もオレンジジュースを選んだ。あまり動いてないので、これで十分に満足だ。

到着: 飛行機はイグアスの滝の真上を通過して、12:40ごろ、イグアス空港に到着した。レシフェ空港出発から6時間、アパートを出発してからは8時間半である。空港出口で出迎えてくれた、ツアーガイドの矢野さん(イグアス在住の日系二世)と合流して、ブラジル側のイグアスの滝見学に出かける。

夕食: イグアスの滝の、ブラジル側からの見学を終えて、午後4時ごろホテルにチェックイン。ひと休みして、午後7時半に、ガイドの矢野さんの車で「ハファイン・シュハスカリア・ショー(Rafain Churrascaria Show)」に向かう。8時から、ディナー開始。9時ごろからショーが始まった。10時半ごろ、ショーも終わり、11時ごろ、矢野さんの車でホテル着。明日は朝7時の出発予定なので、早く寝なきゃ。けっこう長距離を移動してきたけれど、時差がないのがありがたいね。

レシフェ空港で朝食(1)
ソーセージがパンの中に!
リオへの機内で朝食(2)
中身はハム&チーズパン
イグアスへの機内で昼食
中身はクラッカーやケーキ
「ハファイン」で夕食
同行のN西さんとN口さん
地元のビールで乾杯
リブロースをたっぷり
赤ワインももらう
銘柄はHEDONE
民踊ショーが始まった
アルゼンチン・タンゴ
客席は人がいっぱい
食べ放題のブッフェ
お肉はここでもらう
最後はサンバショーで〆

イグアス・ツアー1日め(ブラジル側から見るイグアスの滝)



 4連休を利用して、南米の名所であり、ユネスコ世界遺産でもある、世界最大の滝、「イグアスの滝(Cataratas do Iguaçu、カタラータス・ド・イグアスー)」にやってきた。

 イグアスの滝は、ブラジルの中でも、かなり南のほうにあって、イグアス川は、ブラジルとアルゼンチンの国境の一部にもなっている。

 南米大陸の南のほうは、東側(大西洋側)をブラジルの海岸山脈に、西側(太平洋側)をアンデス山脈に囲まれて、大陸規模の大きな盆地のような地形になっている。



 そのブラジルの海岸山脈、クリチバ(Curitiba)あたりを源流とするイグアス川は、その大きな盆地に至って、川幅が1キロ以上もある、流れが緩(ゆる)やかな大河となり、「イグアスの滝」のポイントへと至るのである。

 その広大な大河から、長さ4キロにわたって、300もの滝が流れ落ちるのが「イグアスの滝」だ。

 滝を通過したイグアス川は、狭い流れ(といってもその川幅は150mほどある)になって、パラナ川に合流し、アルゼンチンの首都・ブエノスアイレスで大西洋へと流れ出るのである。



 「イグアスの滝」のところで、ちょうどイグアス川がU字にカーブしていて、滝はその「U」の字の、真下にあたる部分にある。

 そして「U」字の内側がブラジルで、「U」の外側がアルゼンチンだ。

 300もある滝のほとんどは、「U」の外側から内側に向かって流れ落ちる。

 だから、「U」の内側、ブラジル側から見ると、(さすがに300すべては見えないものの)ずらっと連なる大きな滝が、こっちに向かってどんどん流れ落ちてくる様子を見ることができる。

 逆に「U」の外側、アルゼンチン側からは、それぞれの滝の上から、横から、真下から、水しぶきを浴びながら、それぞれの滝をじっくりと味わうことができる。

 このことから、ブラジル側では「劇場の客席から舞台を見ているよう」と言われ、逆にアルゼンチン側では「舞台の上から客席を見ているよう」と言われている。

 ブラジル側で滝の全景を眺めておいてから、アルゼンチン側で個々の滝を見るか。あるいはアルゼンチン側で個々の滝を見ておいてから、ブラジル側で改めて滝の全景を確認するか。

 我われのツアーは、当初は到着初日にバードパーク(野鳥公園)、ディナーショー(南米各国の民踊(みんよう))を見て、二日めにアルゼンチン側イグアスの滝、三日めにブラジル側イグアスの滝、という順序で回る予定だった。

フォス・ド・イグアス国際空港に到着(同行のN口さんとN西さん)

 ところが、昼過ぎにイグアス空港に到着すると、出迎えてくれたツアーガイドの矢野さん(イグアス在住の日系二世の方)から、

「ブラジル側でイグアスの滝を見学する予定の明後日(三日め)が、ちょっと天気が悪そうなんです。できれば今日の予定と入れ替えて、今日、ブラジル側のイグアスの滝を見学されたほうがいいんじゃないかと思いますが、いかがでしょう?」

 こちらは、今週は雨が続いていて、今日、久しぶりに晴れたんだそうな。しかも真っ青な空が見えるドピーカンの快晴だ。

 雨で水量が増えている上に、この快晴。ご提案に従って、ブラジル側のイグアスの滝に向かうことにした。

 矢野さんの運転する車で走ること10分ちょっと。もうイグアス国立公園の入口に到着だ。

『なんだ? すごく近いんだなあ』

 と思ったものだが、実はこの先が長かった。この先は一般車両は入ることができず、通行できるのは専用のシャトルバスか、ツアーガイドが運転する事前登録済みの車のみ。こうすることで、原生林が続く公園内の生態系を守ってるんだね。

イグアス国立公園
上の図の、いちばん左端が国立公園の入口で、右端(Uの字の先端)に滝がある。

 我われは、まっすぐに滝を目指してるんだけれど、上の図にあるとおり、実は他にもいろいろと観光ポイントがあるようだ。


 さぁ、着いた。上の図の左上のバス停のマーク、「YOU ARE HERE」と書かれた場所だ。

 ここから遊歩道を降りていきながら、イグアスの滝を見学する。

 図に描かれている滝は、300ほどあるイグアスの滝のほんの一部。ほとんどの滝はこの図の下側。つまり遊歩道から見ると、皮の向こう岸(アルゼンチン)側に、4キロにわたって連なっている。ブラジル側からは、その全容を見ることができるのだ。

 ちなみに、上の図の右端の上のほう。滝がえぐれたように奥に裂けているところが、イグアスの滝の最深部、「悪魔ののどぶえ」だ。


 そんな案内図を見ているところへ、うろうろと寄ってきたのはハナグマだ。人間に慣れているのか、どんどん近くまでやって来る。このハナグマは、イグアスにいる間中、ブラジル側でもアルゼンチン側でも、いつも近くでウロウロしていて、最後には、そこにいることすら気にならなくなったぐらいだった。


 抜けるような青空に、広大な原生林。そのなかに、ドォ~~ッという滝の音が響きわたる。この場にじっとしているだけでも、十分に癒しになりそうだ。

 遊歩道を進むにつれて、だんだんと高度も下がってきて、川面に近くなっていく。


 遊歩道の、そこここに、ビューポイント(展望台)が設定されいて、多くの観光客たちが、そこで記念写真を撮ったりしている。


 それらのビューポイントからの眺めは確かにいい!

 このあたりから、水しぶきを感じるようになってきた。まるで小雨の中にいるように、ジワァ~ッと水滴が降りそそいでくるのである。カメラが濡れないように、気をつけないとなあ。


 遊歩道を進むにつれて、滝の迫力がだんだんと増してくる。

 たくさんの滝が流れ落ちるなか、一番奥で、高い水煙を上げながら落ちているのが「悪魔ののどぶえ」だ。

 滝の水しぶきを受けて、川の中には虹(にじ)も出ている。


 イグアス国立公園は自然にあふれていて、哺乳類は約80種類、鳥類は約450種類、そしてなんと1,000種類を超える蝶(ちょう)がいるんだそうな。

 この蝶は、はねに「88」という数字が書かれているように見える。


 「悪魔ののどぶえ」のビューポイント(展望台)が見えてきた。これから、あそこに向かうのだ。

 土曜日、日曜日などは、ここにずらりと人が並んで、なかなか進めない状態になるらしい。

 ところが今日は木曜日。うちの会社は休みだけれど、世間は平日なので、観光客もそれほど多くない。その意味でも、今日のうちにイグアスの滝の観光をしておいて、よかったかもしれない。当初の予定どおり、明後日(土曜日)にここに来ると、たいへんだったかもなあ。


 「この先は、カッパを着ていってくださいね」とガイドの矢野さん。

 この展望台から見学するときはカッパが必要ということで、イグアス国立公園の入口にある売店で、カッパ(15.00R$、約600円)を買ってきているのである。

 ちなみにカッパは、ポルトガル語でもカッパ(capa)だ。というか、パンやカステラと同じように、ポルトガル人がカッパという言葉を日本に伝え、後にそれに“合羽”という漢字があてられたようだ。


 展望台の上はもう、水浸し。大雨が降っているような感じだ。

 水しぶきのすきを見て、サッと写真を撮る。

 右奥のほうが「悪魔ののどぶえ」なんだけど、グイッと左方向に切り込んだようになっているので、ここからはその最深部を見ることはできない。

 なお右端の滝の上に、横に黒い線のように見えるのが、アルゼンチン側の展望台だ。明日は、あの展望台から、ドオドオと落ちていく「悪魔ののどぶえ」を眺める予定なのだ。


 「悪魔ののどぶえ」のビューポイントを過ぎると、そこが遊歩道の終点で、レストランや売店がある建物に到着する。

 この建物の奥が、イグアスの滝の端っこ。すぐ目の前を落ちていく滝を見ることができる。冒頭の動画も、ここで撮影したもの。

 こんなにも間近で滝を見ることができるんだね。その迫力にびっくりだ!


 この展望台の建物にはエレベーターが付いていて、これまで1時間ぐらいかけて、ゆるゆると下ってきた高度を、一気に取り戻して、もとの道路のレベルにまで連れて行ってくれる。

 そして、エレベーターで昇った上の階からは、滝全体を見下ろすことができるのもすばらしい。

 すでに何度も紹介しているとおり、奥の水煙が上がっているところが「悪魔ののどぶえ」だ。


 その「悪魔ののどぶえ」のあたりをよ~く見ると、人がたくさんいるのが見える。

 そこが、アルゼンチン側の「悪魔ののどぶえ」の展望ポイントだ。明日は、あそこから滝を見るわけですね。明日も楽しみだ。

 目の前のバス停から公園内バス(乗車料金はイグアス国立公園入園料に含まれる)に乗って、遊歩道の出発点まで戻り、そこからガイドの矢野さんの車で、フォス・ド・イグアス市内のホテルにチェックイン。

 これから夕食まで、しばしの休憩だ。

2015年4月29日水曜日

旅に備えてハム玉子サンド


 明日から3日間、旅に出る予定なので、帰ってくるまでもたないモルタデーラと玉子を使ってサンドイッチを作り、今日の夕食とする。

 昨年(2014年)6月28日(土)に、ブラジルはペルナンブーコ(Pernambuco)州の州都・レシフェ(Recife、ヘシーフィ)にやって来てから、10ヶ月。日数にして、今日で306日めとなった。

 もともと出不精(でぶしょう)なほうなので、この10ヶ月間、飛行機の乗り継ぎ以外では、ペルナンブーコ州を出たことがない。

 『せっかくブラジルに居るのに、これじゃあいかん!』と一念発起。

 明日からの4連休を利用して、ブラジルとアルゼンチンの2か国にまたがる世界最大の滝、世界遺産でもある「イグアスの滝(Cataratas do Iguaçu、カタラータス・ド・イグアスー)」に行くことにした。

 同行者はN西さんとN口さん。N口さんが、HISサンパウロ支店に連絡を取り、旅を段取りしてくれた。

 日本語ガイド付き、2泊3日のツアーは、レシフェからの航空券なども含めて、ひとり3,200R$(128,000円)ほど。

 そのうちの半分(1,600R$、64,000円)が航空券代で、ガイド代が1,200R$(48,000円)、2泊分の宿泊費(朝食付き)が330R$(13,200円)、クレジットカード手数料が90R$(3,600円)といった配分。

 飛行機は、ブラジル国内だけの移動なんだけれど、乗り継ぎ待ちの時間も含めて、片道が6~7時間(実際に飛んでる時間は約5時間)もかかるのだ。

 5時間も飛ぶと、日本からだと、香港(中国)、マカオ(中国)、セブ(フィリピン)あたりまで行けてしまう。航空券代が旅行料金の半分を占めるのもうなずける。

 日本人ガイドなしで、自分たちだけで回るのであれば、もっと安くなるんだけれど、3人とも、「旅慣れてる」とは言えない状態なので、多少お金がかかっても、安心感が強いガイドツアーにしたような次第。

 明日は、朝4時15分に出発だ。早く寝なきゃ!


朝食: 鶏こま切れ煮(iscas de frango ao molho、イスカス・ジ・フランゴ・アオ・モーリョ)、クスクス(cuscuz)、ムングザ(munguzá、トウモロコシの甘いスープ)、ハムパン(pão com mortadela、パンォ・コン・モルタデーラ)、パパイヤ(mamão、ママォン)、カフェオレ(café com leite、カフェ・コン・レイチ)。

昼食: フェイジョアーダ(feijoada)、ライス(arroz、アホース)、スパゲティ(macarrão espaguete、マカホン・エスパゲッチ)、サラダ(salada)、ショートケーキ(bolo com cobertura、ボロ・コン・コベルトゥーラ)、パイナップルジュース(suco de abacaxi、スーコ・ジ・アバカシ)。水曜日なんだけれど、明日から4連休なので、今日は煮込みの日。今日はブラジルの国民食、フェイジョアーダである。これは「好き」と「嫌い」がはっきりと分かれる料理だ。「嫌い」な人はたいてい、具材として入っている豚の皮や耳、足なんかがイヤなようだ。でも、「豆がいっぱい入ってるから嫌い」という人もいて驚いた。

夕食: 明日から3日間、「イグアスの滝」に出かける予定なので、冷蔵庫の中で、日持ちしそうにないものを食べておくことにする。モルタデーラ(5枚、70g)が今日まで、卵(残り4個)が明後日(5/1)まで。卵4個は食べられそうにないので、そのうちの3個をゆで卵にし、その間にモルタデーラをすべてみじん切りにして、フォークで崩したゆで卵とともにマヨネーズであえて、モルタデーラたまごサラダを作る。これを朝のパン(残念なことに、これがまたモルタデーラ)に挟んで、カシャーサ青汁割りのつまみ兼食事にする。これでカシャーサ51がなくなり、2杯めは 先日買っておいた「イピオーカ(Ypióca)」にする。ピトゥ51に比べると、値段が1.5倍ほど(それでも1リットル瓶が9.90R$、400円ほど)するこのカシャーサは、甘みが少なくて、すっきりタイプ。飲みやすいなあ。

社員食堂の朝食
鶏こま切れ煮
社員食堂の昼食
フェイジョアーダ
ゆで卵を作り、モルタデーラを刻む
2杯めは「イピオーカ」

2015年4月28日火曜日

カショーホ・ケンチ

煮込みソーセージ

 社員食堂の朝食で出てくる煮込みソーセージ。

 このソーセージは、ホットドッグなどに入っているのと同じような、ごく一般的なソーセージで、塩っけも強くなくて食べやすい。

 ブラジルではホットドッグのことを、カショーホ・ケンチ(cachorro quente)という。

 カショーホは「犬」、ケンチは「熱い」。

 春巻のことを、英語でスプリング・ロール(spring roll)と呼ぶのと同じように、英語をそのままポルトガル語に直訳したような名称なのがおもしろい。

 ちなみに英語とポルトガル語は名詞と形容詞が逆になる。

 英語はホット・ドッグ(hot dog)と「犬」が後ろだけど、ポルトガル語はカショーホ・ケンチ(cachorro quente)で「犬」が先にくる。

 日本料理屋も、英語だとジャパニーズ・レストラン(Japanese restaurant)だけど、ポルトガル語はヘスタウランチ・ジャポネーズ(restaurante japonês)となるのだ。



朝食: 煮込みソーセージ(salsicha ao molho、サウシーシャ・アオ・モーリョ)、クスクス(cuscuz)、チーズパン(pão com queijo、パン・コン・ケージョ)、スイカ(melancia、メランシア)、カフェオレ(café com leite、カフェ・コン・レイチ)。

 ブラジル・ソーセージ(linguiça、リングイッサ)はとても塩辛いんだけど、普通のソーセージ(salsicha、サウシーシャ)は、ホットドッグなどに入っているのと同じような、普通のソーセージだ。


昼食: 豚ロースと玉ネギの炒め(copa lombo acebolado、コパ・ロンボ・アセボラード)、黒豆煮(feijão preto、フェイジョン・プレート)、ライス(arroz、アホース)、スパゲティ(macarrão espaguete、マカホン・エスパゲッチ)、サラダ(salada)、パパイヤ(mamão、ママォン)、アセロラジュース(suco de acerola、スーコ・ジ・アセローラ)。

 このところ、豚肉がやわらかくて食べやすいなあ。食べ始めてしばらくしたところで、二つある主菜の両方ともが無くなった様子。

 ブッフェレーンからずらりと続く行列がピタリと止まって進まなくなった。

 3分たち、4分たち、待ち時間が5分になったころ、行列に並んでいるみんなが、お皿をナイフで叩き始めた。

 チャンチャカ、チャンチャカ、大きな音が食堂全体に響く。

 この音はきっと厨房にも聞こえているだろうなあ。

 さらに3分ぐらい待ったところで、「ゴメン、ゴメン」みたいな感じで、やっと主菜が出てきて、いつもの食堂に戻った。


夕食: 夜はO田桐さん、T内さん、F村さんと4人で、レシフェ中心街にある韓国料理の店、「ブルゴギ(Burgogui)」へ。今日は店の看板メニューであるプルコギに徹する。

 まずはそのプルコギ(1セット2人前が71.70R$、2,924円)を2セット注文して、飲み物は、「ボヘミア(Bohemia)」(ビール小瓶、6.50R$、265円)をもらう。

 O田桐さんやT内さんは、月に1回ぐらいのペースで、この店に来ているとのこと。

 「薄切りの牛肉で、牛丼のような食べ方ができるのは、ここしかないからねえ」というのが、その最大の理由。

 こっちのスーパーには、ブロック(かたまり)の肉や、ステーキ風に切ったり、ストロガノフ風に切ったりした肉はあるけれど、薄くスライスした肉はないのである。

 キムチや、砂糖醤油で甘辛く味付けた落花生も、この店ならでは。

 プルコギの肉だけをさらにもう1セット(2人前の牛肉が55.70R$、2,271円)追加して、飲み物は砂糖抜きのカイピロスカ(caipirosca、10.90R$、445円)に切り替える。

 カイピロスカというのは、カイピリーニャ(caipirinha)のカシャーサをウォッカに代えたもの。

 前回は、韓国焼酎のボトルをもらって飲んだんだけど、これは高くつくのでやめたほうがいいんだそうな。

 なにしろ375mlの小瓶が59.70R$(2,435円)もする上に、アルコール度数が18度ぐらいしかないので、ひとり当たり2本ぐらいはすぐに空いてしまう。

 すると、それだけでもう120R$ほど(5千円弱)と、高額になってしまうのだ。

 1時間半ほどの滞在。プルコギ2セット、追加肉1セット、ごはんのおかわり1杯(8.50R$、347円←これも高いなあ! この値段は、本当はごはんや味噌汁、落花生、小芋、キムチ、もやしナムルのセットの値段だ。今回はごはんだけをおかわりしたんだけど、それと同じ値段になっていた)、小瓶ビール10本、カイピロスカ5杯で、お勘定は327.10R$(13,339円)。

 サービス料も含めて、ひとり90.00R$(3,670円)ずつ、4人合計で360.00R$(14,681円)の支払いとした。

社員食堂の朝食
社員食堂の昼食
会社の退勤時間
韓国料理「ブルゴギ」
ブルゴギ鍋
この4種にライスが付く
出されたプルコギ用の肉を
まずはプルコギ鍋で炒める
ちょっと焼けたら周辺のタレに
それを上段に戻してできあがり
サンチュに巻いたり
ごはんにのせていただく。
本日のメンバー
〆にカイピロスカ