2015年8月8日土曜日

カラヴェラス寿司


 同じ会社で働いているMッシェリさん(女性)が、「カラヴェラス寿司(CALAVERAS SUSHI)」という料理店を開店した。

 といっても、会社を辞めたわけではなくて、彼女はオーナー。実際の切り盛りは、弟さん夫婦やブラジル人の従業員(料理人)に任せている。

 土曜日の今日、日本人社員たち6人で、その「カラヴェラス寿司」にやって来た。

 カラヴェラス(calaveras)というのはスペイン語で頭蓋骨(ずがいこつ)のこと。もともとは「周りSUSHI(まわりすし)」という店名で、日本料理だけを提供していたんだけれど、最近はメキシコ料理も出すようになって、店名も「カラヴェラス寿司」に変更したんだそうな。


 店は、ブラジルを代表する人気リゾートビーチ、ポルト・ジ・ガリーニャス(Porto de galinhas)のダウンタウン(中心街)の一角にある。

 我われが住んでいるボア・ビアージェン(Boa viagem)からは、路線バスで2時間ほどかかる。(運賃はエアコン付きで12.00R$・約420円、エアコンなしで8.00R$・約280円。)

 ボア・ビアージェンも、ポルト・ジ・ガリーニャスも、どちらもブラジル国内で人気が高いリゾートビーチなんだけど、ボア・ビアージェンは高級リゾートビーチ、ポルト・ジ・ガリーニャスは観光リゾートビーチといった感じ。

 ポルト・ジ・ガリーニャスというのは、「鶏(にわとり)の港」という意味。

 1850年に奴隷(どれい)貿易が禁止されたあと、「鶏」という暗号で、この港に奴隷が運ばれてきたことから、この名称がついた。

 ちなみにレシフェ港は、奴隷貿易が禁止される前の、正規の奴隷貿易の受け入れ港である。

 さて「カラヴェラス寿司」。

 和食のメニューはとってもシンプルである。

 刺身8切れ20.00R$(約710円)、にぎり4個12.00R$(約420円)、細巻き/裏巻き(サーモン・エビ・カニ・カリフォルニア・エビ天ぷら)1巻8個18.00R$(約640円)/HOTは20.00R$(約710円)、エビの酢の物10.00R$(約350円)、酢の物盛り合せ12.00R$(約420円)、手巻き〔カニ17.00R$(約600円)、サーモン皮炙り17.00R$(約600円)、サーモン18.00R$(約640円)、エビ18.00R$(約640円)、サーモンとエビ20.00R$(約710円)〕/HOTはそれぞれ2.00R$(約70円)追加、エビ/ジョジョ各3個10.00R$(約350円)。

 これとは別に「盛り合せ」のメニューがあり、寿司盛り合せ40個97.00R$(約3,430円)、寿司盛り合せ20個52.00R$(約1,840円)、小盛り合せ(手巻き1個+サーモン皮炙りのにぎり1個+ジンジャーエール)25.00R$(約890円)。

 それと、メニューは特にないようだけど、飲み物がある。


 料理はすべて、日の丸のハチマキを巻いた料理人・レオさんが作ってくれる。


マグロ刺身とサーモン刺身: どうですか、この美しい盛り方。刺身のツマがないのは、野菜をあまり食べないブラジル流かもね。添えられた中国製のワサビが効きすぎて、みんな涙を流してる。


寿司盛り合せ20個: にぎりはタコ、エビ、マグロ。巻物はタコとエビ。本来はチーズ巻きが入るらしいが、「チーズよりも、魚のほうがいいですよね?」と、その代わりにマグロとサーモンの刺身を盛り合わせてくれた。


キリン一番搾り: Mッシェリさんが、この日のために特別に仕入れてくれたビールが、ブラジルキリンが作っている「一番搾り(KIRIN ICHIBAN)」だ。冷却が間に合わなくて、乾杯のときは「ボヘミア(BOHEMIA)」だったけど、やっと冷えてきた。このホップの苦味が、日本のビールよのぉ。旨さが違うぜ!


 そのころI重さんは「カラヴェラス寿司」の厨房にいて、これまたハチマキ姿で、たこ焼きに取り組み中。


 そして、たこ焼きも登場だ。ブラジルの人たちも、たこ焼きは気に入ってくれたが、熱いのは苦手なようだ。

 日本人は、熱々のたこ焼き1個を、丸ごと口に放り込んで、口の中でハフハフと上手に転がしながら食べるんだけど、ブラジルの人はこれができないみたい。小さく切り分けて、ちょっとずつ食べている。


寿司盛り合せ: これは盛り合せメニューではなくて、単品のマグロにぎり(4個12.00R$)、サーモンにぎり(4個12.00R$)、そして鉄火巻き(8個18.00R$)を、ひとつの器に盛り合わせたもの。


酢の物盛り合せ: キュウリ、マグロ、サーモン、タコ、カニかまの酢の物。ブラジルのキュウリはものすごく大きいんだけど、このキュウリは「ペッピーノ・ジャポネス(pepino japones)」という小さいキュウリなんだそうな。すりゴマが効いてるね!


 先日、たこ焼きのことを書いたところ、facebookで「出汁(だし)で食べるのも美味しいですよー。ヒガシマルうどんスープがオススメ」というコメントをいただいた。

 I重さんも、そのコメントを読んでいて、今日は出汁で食べるたこ焼きも出してくれた。

 ソースのたこ焼きもいいけど、これもいいねえ! 出汁の旨みがすばらしい。さすがヒガシマルのうどんスープだ。


エビ/ジョジョ: エビ/ジョジョという料理名かと思いきや、エビ(ebi)とジョジョ(jo jo)という別々の料理だった。エビは、小さいエビの天ぷらを、炙ったサーモンで巻いたもの。自家製のソースをつけていただく。ジョジョは、ひと口大のサーモン・サラダ。マヨネーズで和えてるが、好みで醤油をつけていただく。


 ひとしきりビールを飲んだあとは、ジョニ黒(ウイスキー)のロックをグイグイといただきながら、昼間っから3時間に近い大宴会。


 専属歌手(なのか?)のギター弾き語り生演奏もついて、お勘定は6人で700R$(2万5千円)ほど。ひとり当たり120R$(4千円強)ほどしかかからなかった。

 改めて、ありがとうございます!>Mッシェリさん


朝食: ゆで卵を作って、シーフードヌードル+ライス。熱々ごはんの上で、これまたできたて熱々のゆで卵を箸(はし)で崩して、シーフードヌードルの麺を、ゆで卵丼の上に、ちょんちょんとバウンドさせていただきつつ、ラーメンライス。なにしろこれが美味いんだ。

昼食: ポルト・ジ・ガリーニャスの「カラヴェラス寿司(CALAVERAS SUSHI)」で大宴会。ちなみに、メニューに「HOT」というオプションが付いている料理は、衣をつけて、揚げて出してくれるんだそうな。せっかくのリゾートビーチながら、海岸はチラッと見ただけ。

夕食: 昼に長時間、たっぷりと飲み食いしたから、ほとんどお腹が空いていない。夕食は抜こうかとも思ったが、出汁でいただいた「たこ焼き」がとても美味しかったことを思い出して、「ヒガシマルのうどんスープ」でワカメうどんを作って食べた。「たこ焼き」も美味しかったけれど、うどんも予想どおりうまいのぉ! 塩分の取り過ぎになると思いつつも、ついつい汁まで完食してしまった。

アパートで朝食
「カラヴェラス寿司」
I重さん、Mッシェリさん
O野さん、S田さん、K藤さん
サーモンのにぎり
アパートで夕食

0 件のコメント:

コメントを投稿