2015年9月30日水曜日

食堂業者が代わった


 今日から、食堂を運営する業者さんが代わった。

 それに伴って、食器もお盆も、フォーク&ナイフも、そしてブッフェの設備も、すべてが一新された。

 メニュー名はこれまでと変わらないんだけれど、煮込みソーセージの煮汁は、赤っぽいトマトソースから、黄土色っぽいソースに変わり、チーズパンの中身も、これまでの薄切りチーズ1枚から、細く刻んだチーズに変わった。

 パン自体も変わったように感じるなあ。


朝食: 煮込みソーセージ(salsicha ao molho)、クスクス(cuscuz)、ムングザ(munguzá、トウモロコシの甘いスープ)、チーズパン(pão com queijo、パン・コン・ケージョ)、みかん(tangerina、タンジェリーナ)、カフェオレ(café com leite、カフェ・コン・レイチ)。食堂業者が代わって、初めての食事。いろいろと変わったなあ。

昼食: 牛ロースのニンジン詰め(lombo recheado com cenoura、ロンボ・ヒシェアード・コン・セノウラ)、黒豆煮(feijão preto、フェイジョン・プレート)、カレー粉ごはん(arroz com curry、アホース・コン・カリー)、タリアテッレパスタのカルボナーラ(macarrão talharim à carbonara、マカホン・タリャーリン・ア・カルボナーラ)、パイナップル(abacaxi、アバカシ)、サワーソップ・ジュース(suco de graviola、スーコ・ジ・グラヴィオーラ)、ピーチ粉末ジュース(suco pó pêssego、スーコ・ポ・ペイッセーゴ)。ほぉ。食堂の業者さんが代わると、ジュースは2種類あるし、牛肉もやわらかい。パスタも、イタリアン・パスタっぽいぞ! 「カレー粉ごはん」は、まったくスパイシーじゃなくて、ほとんど普通のごはんだった。もうひとつの主菜はチキンカツのトマトソースチーズ焼き(filé de frango à parmegiana、フィレ・ジ・フランゴ・ア・パルメジアーナ)だった。

夕食: 塩ピーナッツとビールから始めて、朝のチーズパン。最後にミルクジャム(doce de leite、ドーシ・ジ・レイチ)のアイスクリームで〆。

社員食堂の朝食
煮込みソーセージ
社員食堂の昼食
牛ロースのニンジン詰め
塩ピーナッツとビール
ドーシ・ジ・レイチのアイスクリーム

2015年9月28日月曜日

釣れたピラニアをフライでいただく


 さっき釣れたピラニア5尾とクビウ2尾は、夕食のときにフライにして出してくれた。

 フライにして、ブラジル・レモンを搾りかけるだけなんだけど、これがうまいっ!

 臭みはまったくなくて、味わい(コク)が深い。ちょっと骨っぽい小イワシの天ぷら(シコ天)といったところか。

 アマゾンの魚には、本当にハズレがないなあ。これまで食べたどれも美味しい。


 実は今日は、「ピラニア釣り」と「夕食」との間に、「サンセットツアー」が予定されていたんだけれど、 空の下のほうが曇っていて夕陽が見えないため中止になった。

 するとN口さんが、「もうすぐ国際宇宙ステーション(ISS)がこの上空を通過します」と教えてくれた。


 天体好きのN口さんのiPhoneには、ISSの現在位置を追跡するアプリが入っていて、iPhoneのカメラを空に向けると、ISSの軌道と、通過予定時刻が表示されるのだ。


 そして、予定どおりの時刻に、ISSが現れたけど、小さいなあ!

 しかも、ものすごく速い。見る見るうちに天空を横切っていく。

 なにしろ約90分で地球を1周するので、1分あたり約4度ずつ移動する。秒速約7.7km(時速約27,700km)だ。

 夕陽は見えなかったけど、ISSを見ることができたのは良かったなあ。


 19:30、夕食開始。今回も主菜としては、牛肉、鶏肉、そしてアマゾンの魚が並んでいる。


 今回のアマゾンの魚はスルビン(surubim)。英語ではタイガーショベルノーズフィッシュと呼ばれる、高級ナマズだ。



 このスルビンがまた、クセがなくてうまい。

 米マクドナルドのフィレオフィッシュは、この魚の身を揚げているそうだ。

 アマゾンの魚、おそるべしだなあ。本当に、どれも美味い。


 飲み物はいつものように、最初のビールのあとは、ずっとカイピリーニャ。

 実はこのカイピリーニャも、もとはと言えばアマゾン先住民の飲み物だったそうだ。

 彼らはカシャーサにブラジル・レモンを搾り入れて飲んでいた。(←これは、現在、我われが屋台「シュハスキーニョ・バイアーノ」や、「ガレート・ペキン」で飲んでいるカシャーサの飲み方と同じだ。)

 この飲み方を、ヨーロッパ人は「カイピラ(caipira)」と呼んでいた。カイピラというのは田舎者(いなかもの)という意味だ。

 これをカクテルとして完成させたものが、現在の「カイピリーニャ(caipirinha)」なんだって!

ピラニア釣りに挑む


 15:00、釣りとカヌーツアー(Tour de canoa com Pescaria)に出発するために、船着き場で待っていると、釣り用のボートがやってきた。


 ボートの天井には、ピラニアを釣るための竹竿(たけざお)が人数分のっている。


 いつものようにボートに乗り込んで、ピラニアが釣れそうなポイントに向かって出発だ。


 ポイント近くの木にロープを縛って、ボートを固定したら、いよいよピラニア釣り開始。


 生の牛肉の切り身を針に刺し、チャプンと水中に投げ入れたあと、竿(さお)の先で水面をバチャバチャと叩く。

 こうすることで、ピラニアは水面に小動物が落ちたかと思って寄ってくるんだそうな。

 一般的な「できるだけ静かにしましょう」という釣りとは真逆の感じですね。


 河の中のいたるところにピラニアがうじゃうじゃいて、ちょっとでも河に落ちようものなら、あっという間に食べつくされるんじゃないかというぐらいの恐怖感があったんだけど、あにはからんや、みんなの竿にはまったく当たりがない。


 やっとI重さんの竿に当たりが来たと思ったら、釣れたのはクビウという別の魚だった。

 でも、このクビウもきれいな姿をしてるよね。


 「ほとんど当たりがないから場所を変えましょう」ということで、次なるポイントへと向かう。


 ピラニアって、実はあまりいないんだね。

 我われより前にアマゾンツアーにやって来た日本人社員たちも、ピラニアは1匹も釣れなかったんだそうな。


 と、そこへ! I和泉さん、ガイドの大塚さん、O野さんの竿に、次々に当たりが来て、相次いでピラニアが釣れた!


 いちど釣れ始めると流れができて、私の竿にもピラニアがやってきた。

 我われは、こうして針に刺さったままの状態で記念写真を撮るところまで。その後、ピラニアを針から外したりするところは、とても危ないので、船頭さんや、ツアーガイドの大塚さんがやってくれる。

 最終的な釣果(ちょうか)は、クビウ2尾(I重さん×2)、ピラニア5尾(I和泉さん×1、ガイドの大塚さん×1、O野さん×2、浜田×1)。

 釣れた魚は持ち帰って、夕食のときにフライにして出してもらえるそうだ。楽しみ楽しみ。

今日の昼食はピラルクだ!


 12:30、昼食。いつものようにブッフェには、牛、鶏、アマゾンの魚という主菜の他、サラダやパスタなどの料理がずらりと並んでいる。


 そして今日のアマゾンの魚は、アマゾンを代表する「世界最大の魚」、ピラルク(pirarucu)だ。

 先住民の言葉でピラは「魚」、ウルクは「赤」。つまりピラルクは「赤い魚」という意味だ。

 ちなみに、アニアというのは「刃物(はもの)」のことで、ピラニアは「刃(は)の魚」なんだそうな。

 ピラルクは、1億年もの間、今と変わらぬ姿で生息していたとみられることから「生きた化石」とも呼ばれている。

 「アマゾンの鱈(たら)」と呼ばれるほどの味の良さから、乱獲されたため、絶滅の危機に瀕(ひん)している。

 そのため産卵期や、1.5メートル以下のピラルクは捕獲禁止なんだそうだ。


 今日の昼食は、そのピラルクを中心に、パスタやサラダを、ワンプレートに盛り合わせる。


 みんなで「いただきます」をしてから、いよいよピラルクを食べ始める。(みんなの背後に、オレンジ色の服を着た、ツアーガイドの大塚さんの姿も見える。)

 実際に食べてみたピラルクは、鱈よりもはるかにしっかりとした食感。

 まるで豚天(豚肉の天ぷら)を食べているような感じで、とてもうまい!

 この味と食感は大好きだなあ。


 飲みものは、いつものようにビールからスタートし、スープをつまみにカイピリーニャ(カシャーサとブラジル・レモンのカクテル)だ。


 食後に河原に降りてみると、船着き場には、インド人の団体さんが乗ってきた、ちょっと大きめの船が泊まっていた。


 せっかくなので、その船の内部も(勝手に)見学させてもらう。


 船の2階席から見下ろすと、いつも移動用に使っているボートが小さく見えるなあ。

ジャングル・トレッキング(Caminhada na Selva)


 08:30AM、ジャングル・トレッキング(Caminhada na Selva)のスタートだ。

 長ズボンのすそを靴下の中に入れて、半そでの腕には、ブラジル製の虫除けをたっぷりと塗って、ロッジの裏手にある原生林の中に分け入っていく。


 ジャングル・トレッキングでは、ツアーガイドの大塚さんと、ロッジの現地人ガイドの二人が、我われを先導してくれながら、森林のあれこれについて教えてくれる。

 先住民たちは、風邪(かぜ)を引いたり、怪我(けが)をしたりしたときに、それぞれの用途に適した樹木や草を薬として使っていたんだそうな。


 たっぷりと2時間半ほどのトレッキングを終えて、船着き場が見える丘に出てきた。


 トレッキングを終えると、ロビーに併設されているバーに立ち寄ってビールである。


 朝のナマケモノに続いて、近くの木には小鳥も寄ってきた。ここには自然がたっぷりだ。

アマゾンの三日めは朝もやで明けた


 アマゾンでの三日め。

 06:00AMに目覚めて、トコトコと河原まで降りていくと、あたり一面が朝もやにけむっている。

 常夏のレシフェは、朝からスコンッとまぶしいぐらいの快晴になることが多いので、朝もやなんて久しぶりに見た。


 しばらくすると太陽もあがってきて、より一層、幻想的な景色になった。


 三日目の今日は「ジャングル・トレック」や「ピラニア釣り」、「サンセットツアー」などが予定されている。今日もまた楽しみだ。


 朝食が始まる07:00AMに、いつもの食堂に行く。今朝もまた一番乗りだ。


 取ってきたのは果物(パパイヤ、メロン)と、ソーセージのケチャップ炒め、スクランブルエッグ、モルタデーラ、ブラジルのフランスパンなど。飲み物はフルーツジュース。


 さらにゆで卵と、甘~いカフェオレで、朝食終了。


 ジャングル・トレックのために、ロッジに着替えに戻る途中の木の上に、ナマケモノがいた。

 ガイドの大塚さんに、「ほら、あそこにナマケモノが!」と教えてもらわなければ、自分では絶対に気づかなかったなあ。

 それくらい気配を消して、じっとしている。

2015年9月27日日曜日

スーパームーンの皆既月食


 野生ワニ見学ツアーから帰ってきたら、もう19:50。すぐに夕食である。


 今夜の主菜のうち、アマゾン魚料理は、タンバキ。

 昨夜、マナウスの「タンバキ・ジ・バンダ(Tambaqui de Banda)」で食べたのと同じような、40センチ級のタンバキが、なくなれば次、なくなれば次という感じで、どんどんブッフェに出されている。

 タンバキは、ピラルクと並び立つ、アマゾンの高級魚のひとつで、『アマゾンの鯛(たい)』とも呼ばれている魚なんだそうな。

 今夜のタンバキも、ものすごくうまいぞ!


 そしてビールに続いての夕食の飲み物は、カイピフルータ(caipifruta)のパイナップル版だ。

 カイピリーニャ(caipirinha)では、カシャーサをブラジル・レモンで割るが、カイピフルータの場合は、そのブラジル・レモンが、他のフルーツに代わる。

 午後の「先住民の集落訪問」で、パイナップルがなっているところを見たから、パイナップルのカイピフルータにしてみた次第。こっち(アマゾン)のパイナップルは甘みが強い。


  21:30、夕食を終えて、ロビーに併設されているバーでもうちょっと飲もうと歩いていると、なんだか月が欠けているように見える。

 すぐにN口さんがネットで調べてくれて、「今日はスーパームーンの皆既月食だそうですよ」とのこと。


 21:50、バーで飲み物を買って、アマゾン河の河原で欠けていくスーパームーンを見ながら飲む。

 見る見るうちに欠けていくのがおもしろいなあ。


 今日の昼間に太陽が天頂を通過したように、月も天頂に向かってどんどん上がっていく。

 すでにほぼ真上にあがっているスーパームーンを、河原に用意されたビーチチェアに寝転びながら見るのだ。


 22:10、もうちょっとで皆既月食だ。それにしても月が大きいなあ。


 22:20、月がすべて欠けたら、ぼんやりと丸いオレンジ色の月が現れた。


 月が欠けたら、まわりの景色もすっかり暗くなった。

 この月が、再び現れ始めたのは約2時間後、日付けが変わったあとぐらいだったらしい。(すでに寝てたので、確認できていない……。)