2015年9月1日火曜日

ブラジルのクスクス


 社員食堂の朝食の主食として、毎日のように出てくるのが「クスクス」だ。

 ポルトガル語の綴りでは、「cuscuz」と、最後に「z」が付いているが、濁ることなく「クスクス」と発音する。

 ブラジル以外で食べられている、一般的なクスクスは、小麦粉から作る粒状のパスタのこと。

 加熱後乾燥させた状態で流通しているので、熱湯を加えて加熱すると元にもどる。

 もともとは北アフリカの先住民の伝統料理で、主食として何千年も前から食べられてきたらしい。これがヨーロッパを経由して、ブラジルにも渡ってきた。

 ブラジルにやって来たクスクスは、他の地域のものとは別の進化をとげ、その材料は小麦粉から、キャッサバとトウモロコシの粉に変わった。

 だからその色も黄色い。

 ブッフェレーンに並べられたバットの中に、このクスクスを蒸したものが置かれているので、それを好きなだけ皿に盛ったあと、主菜ゾーンで主菜をついでもらう。

 クスクスの役割は、ごはんと同じだ。

 それ自体には味も香りもあまりなくて、おかずと一緒に食べる。

 ただし、クスクス自体はパラパラなので、そのままだとフォークでは食べにくい。

 おかずの水分と混ぜ合わせながら、ちょっとまとまった状態にして食べるのである。

 平日の朝は、ほとんどクスクスなので、自分の中でも当たり前の料理になってきた。

 日本に帰ったあと、きっとこの「ブラジルのクスクス」が食べたくなるんだろうなあ。


朝食: ポルトガル風ソーセージ(salsicha à portuguesa、サウシーシャ・ア・ポルツゲーザ)、クスクス(cuscuz)、ポレンタ(polenta)、チーズパン(pão com queijo、パン・コン・ケージョ)、スイカ(melancia、メランシア)、カフェオレ(café com leite、カフェ・コン・レイチ)。メニューでは、ゆでたヤマイモ(inhame、イニャーミ)が出ることになってたんだけど、実際にブッフェに並んでいたのはポレンタだった。ポレンタは、トウモロコシの粉を練り固めた料理で、バットに流し固めて、縦横に切り分けたものを皿にとっていただく。表面が強く固まってるので、オーブンかなんかで、表面にだけ熱を加えているのかもしれない。ほぼ無味無臭で、いろんなおかずに合う主食(炭水化物)として機能する。

昼食: 豚ロースのグリル(copa lombo grelhado、コパ・ロンボ・グレリャード)、黒豆煮(feijão preto、フェイジョン・プレート)、ライス(arroz、アホース)、スパゲティ(macarrão espaguete、マカホン・エスパゲッチ)、具入りクスクス(cuscuz colorido、クスクス・コロリード)、サラダ(salada)、パパイヤ(mamão、ママォン)、グアバジュース(suco de goiaba、スーコ・ジ・ゴイアーバ)。今日の豚肉は、とてもやわらかくて食べやすい。具入りクスクスも好きだなあ。ちなみにもうひとつの主菜は牛シチュー(picadinho com legumes、ピカヂーニョ・コン・レグメス)だった。食後は、食堂の奥の林で、サグィ(小さいサル)の見学。

夕食: このところ、帰りのバスが比較的順調(渋滞なし)で、午後7時ごろにはアパートに着いていたのに、昨日はちょっと渋滞して7時半に到着。今日はさらに渋滞して8時ごろの到着となった。会社を出発するのは6時ごろなので、通常1時間ほどかかるのに対して、今日はその倍の時間がかかった。貸切バスの、飛行機のエコノミークラスのような座席をリクライニングして過ごしてるんだけれど、それでも2時間も乗ってると疲れるなあ。昨日作った野菜スープを温めて、電子レンジで温めたチーズパン+プロポリス入り蜂蜜でビールを飲む。お腹が空いていたのか、野菜スープとチーズパン2個を、あっという間に食べてしまい、ビールが残った。カシューナッツをつまみに、残りのビールを飲んで〆とした。

社員食堂の朝食
ポルトガル風ソーセージ
社員食堂の昼食
豚ロースのグリル
アパートで夕食
カシューナッツで〆

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